大豆イソフラボンの効果がある人とない人 ソイチェックで試してみよう
大豆イソフラボンの効果がある人とない人がいるのをご存じですか? 大豆は身体に良いと聞きますが、効果の無い人もいるのです。では、効果の有無は何で決まるのでしょうか? 自分は効果のある身体かなのかどうか、ソイチェックもご紹介します。
“エクオール”のすごい効果&ソイチェックとは?
大豆が身体に良いのは、大豆をよく食べる日本人なら誰もが知っていることでしょう。
しかし、最近になって、大豆の恩恵を受けられる人と受けられない人がいることが分かりました。日本人であれば二人に一人だそうです。
いったいどういうことなのでしょうか?
「エクオール」を作る腸内細菌を持つかどうか
大豆イソフラボンの効果がある人かどうかは、“エクオール”という成分がポイントになります。エクオールは大豆を摂取したあと、腸内にいる細菌により作られます。
この腸内にいる細菌は、エクオール産生菌と言います。食べた大豆イソフラボンからエクオールに変換する働きを持ちます。このエクオール産生菌が活発に動くかどうかで、エクオールを作れるかどうかが分かります。
そのため、この菌を持たない人は、エクオールに変換されずに吸収されます。
エクオールのすごい効果って?
エクオールは女性ホルモンの代わりになります。効果としては、更年期障害や生活習慣病を改善したり、しわやたるみを防ぎ、肌の老化を抑えることができます。
更年期障害と言えば、のぼせや火照り、頭痛やめまい、肩こりや腰痛、倦怠感やイライラなど症状は多岐に渡ります。しかし、エクオールを作れる人は、こういった症状が軽かったり、全く無いということが分かっています。
美容効果もかなりのものです。エクオールを三カ月間摂取してシワの様子を観察する実験が行われた際、シワの面積が少なくなったり、シワが薄くなったりといった効果が見られました。
がんの予防にもなります。エストロゲンが多いと乳がんになることもあるのですが、イソフラボンにおいては、体内のエストロゲンが多いと、逆にその働きを阻止する作用を起こします。そのため、エクオールもエストロゲン依存性乳がんを予防する効果があります。
また、がん細胞そのものの増殖を抑える働きもあり、胃がんや前立せんがんなど多くのがんを予防することにもつながります。
エクオールを持たない人ってどういう人?
エクオールを持つかどうかは、日常の食生活に関係しています。
世界中で調査したところ、日本や韓国、中国や台湾では、エクオールを持つ人の割合が多く、いずれも大豆を良く食べる国ということが共通していました。
一方、エクオールをあまり持たないのは、アメリカやヨーロッパの人たちです。彼らはあまり大豆を食べません。日本人が50パーセントなのに対し、彼らは30パーセント程度しかいないと言われています。
しかし、日本人でも若い世代では、エクオールを持たない人が増えています。これは、食生活が欧米化してきて、大豆製品をあまり食べなくなったからでは?と言われています。
食物繊維も関係してきます。食物繊維も腸内細菌のエサになりますが、日本人の60代以上と比較して、若い世代は野菜不足です。これもエクオールを持つかどうかに関わります。
逆にエクオールを持つ人の特徴を挙げてみましょう。大豆を良く食べる人はもちろんですが、研究調査により、緑茶を良く飲む人やベジタリアンの人、オメガ3系(魚の油)をよく摂る人もエクオールを持っている確率が高い、ということでした。
エクオールを保持しているかをチェックする方法
自分がエクオールを作れる身体なのかどうか気になりますよね。これは、ソイチェックというキットで判定することができます。ショッピングサイトで買うことができるので、気になる人は試してみると良いでしょう。
エクオールを持たない人は、どうしたら良いの?
ソイチェックをしてエクオールを持っていないことが分かったら、どうしたら良いのでしょうか?
実は、エクオールは、子どもの頃にエクオールを作る菌が腸内に棲みつくかどうかで決まるため、大人になってから努力しようとしても効果は期待できません。
しかし、エクオールを摂取できるサプリが市販されているため、作れない人は、こういった形で取り入れるという方法がありますよ。