小脳失調症ってどんな病気?原因と症状についてまとめました。

小脳失調症ってどんな病気?原因と症状についてまとめました。

小脳失調症は、主に中年以降の年齢に発症しやすいとされる病気です。脳の神経系の病気で、国の難病に指定されています。そんな小脳失調症はどのような症状が表れるのでしょうか?考えられる原因についてもまとめました。

小脳失調症について

小脳失調症は、脊髄小脳変性症とも呼ばれています。その名の通り小脳の神経細胞に関わる病気です。

小脳は、脳の中でも筋肉を動かす運動を司っている部分です。小脳失調症の場合、筋肉を動かすことは可能ですが、思うように筋肉を動かすことができないのが特徴です。

具体的には、以下のような症状が見られます。

小脳失調症は中年以降の発症が多くふらついたりつまづいたり筋肉に障害がでる

小脳失調症の場合、歩く際にふらついてしまいます。また、何もないところで何度もつまずくこともあります。更に、手の震えや上手に手を動かせない、ろれつが回らないなども症状として挙げられます。

このように、小脳失調症では体の様々な部分の筋肉に障害が表れます。

小脳失調症の症状は、筋肉の障害だけではありません。人によってはめまいや頭痛が表れることもあります。また、発言や行動、性格が変化するケースもあるようです。

このように、小脳失調症は精神面にも影響を及ぼす病気なのです。

小脳失調症は、長い年月を掛けて進行していきます。小脳だけでなく、脳幹、脊髄の神経細胞も破壊されていきます。

しかし、小脳失調症が進行したとしても、同じく脳の神経系の病気であるアルツハイマーや認知症とは異なった症状です。

小脳失調症の場合、前述したように運動機能に障害が表れる特徴があります。また、すぐに悪化するような病気ではありません。10年、20年の年月を掛けてゆっくりと進行していく病気なのです。

小脳失調症の発症率は10万人中5人から10人程度と言われています。発症率を見てみると、決して珍しい病気ではありません。

現在、日本国内で3万人以上の患者がいると言われています。性別や職種は関係なく、誰にでも発症する危険性のある病気です。

小脳失調症は、中年以降の年齢の患者数が多いようです。しかし、若い年代でも突然発症することもある怖い病気なのです。

急性小脳失調症は3歳以下の子供が発症しやすい

それに対し、急性小脳失調症は3歳以下の子供が発症しやすいと言われています。ただし、急性小脳失調症は大人でも発症する危険性があります。

小脳失調症の原因

小脳失調症の原因に関しては、まだまだ分からないことも多くあるようです。

遺伝との関係性ですが、小脳失調症は遺伝性のものと非遺伝性のものに分けられます。その比率は4対6で、約3分の1程度が遺伝性となっています。

遺伝性のものは優性遺伝性と劣性遺伝性に分けられており、優性遺伝性は親子のみで遺伝するものです。一方で劣性遺伝性は兄弟で遺伝すると言われています。

比率からも分かるように、小脳失調症は遺伝性のものよりも非遺伝性のものの方が多くなっています。しかし、非遺伝性の小脳失調症の場合、詳しい原因が解明されていないのが現状です。

現在では、小脳失調症に関する研究が日々進められています。

急性小脳失調症の場合はウイルス感染が原因になることもあるので予防接種などをうけよう

一方で、急性小脳失調症の場合はウイルス感染が原因になることがあります。

その代表として挙げられるのが、水ぼうそう・EBウイルス・コクサッキーです。特に、水ぼうそうは多くの子どもがかかる病気です。

これらのウイルスに感染して数週間すると、急性小脳失調症の症状が表れます。

ウイルス感染以外の急性小脳失調症の原因として、小脳内の出血・変性疾患・頭部外傷・水銀や鉛にさらされることによって引き起こされる可能性があります。

急性小脳失調症を予防することはできませんが、水ぼうそうなどのウイルスは予防接種をすることで発症のリスクを減らすことは可能です。

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