海水浴シーズンに要注意!クラゲに刺されたら実践したい応急処置や危険な種類
夏の定番レジャー海水浴をするときに気を付けたい、”クラゲ”。クラゲに刺されたら強い痛みを伴う場合も多く、中には猛毒を持っているような場合もあるので海水浴に行く場合は注意が必要です。クラゲに刺された場合の症状や処置、危険なクラゲについてなどの知識を深め、万が一の時に備えましょう。
楽しい海水浴をおびやかす“クラゲ”による被害
夏の定番レジャーと言ったらやっぱり“海水浴”は外せませんよね。
そんな海水浴で、毎年被害が多発している“クラゲ”による被害。毎年、お盆を過ぎたぐらいの時期になると全国で発生が確認され、刺されると鋭い痛みを伴う腫れやしびれなどの症状が表れます。
クラゲは一見するとふわふわ泳いでいる姿がかわいく観賞用のペットとしても人気の生き物ですが、かわいい見た目に反して強烈な毒や鋭い触手をもっていることが多い危険な生き物です。
海水浴でのクラゲ被害を悪化させない、クラゲ被害にあわないためにはまずクラゲに関する知識をしっかりと持つことが大切!
“クラゲに刺された場合の手当の方法”や、“危険なクラゲの見分け方”などをしっかりと理解したうえで海水浴を楽しみましょう。
危険なクラゲの見分け方
日本で、海水浴シーズンに確認されるクラゲは約10種類程度と言われています。
その中でも、特に見かける機会が多く砂浜にもよく打ち上げられているクラゲが“ミズクラゲ”です。ミズクラゲは透明度が高くまんまるな形をしていて毒性も弱いため、刺されても大半の人は痒みを感じる程度で収まり、あまり痛みを感じることはありません。
次に、お盆過ぎの海で大発生することも珍しくない“アンドンクラゲ”です。アンドンのような形をした傘が特徴で4本の長い触手をもちます。
アンドンクラゲは刺されたときの傷みが大きく電気が流れたように感じることから別名“電気クラゲ”とも言われています。また、痛みが強いだけではなく大きく腫れあがり痛みは数日から数週間続くことも。
沖縄などの暖かい海に生息し、猛毒で時には死をもたらす殺人クラゲ“ハブクラゲ”は、青海のある透明な身体をしているため確認が困難です。
刺された場合、激痛とともにみみず腫れが広がり細胞破壊や最悪の場合ショック死を引き起こす恐ろしいクラゲです。
温かい海域を中心に生息している”カツオノエボシ”に刺されると、猛烈な痛みとともに触手が絡みついた部分が赤くみみず腫れに。毒性が強く放っておくと細胞が破壊され、壊死の危険性やショック死の可能性も高い危険なクラゲです。
浮き袋に風を受けて海面を移動するので、比較的発見しやすいのが特徴です。見つけた場合は直ちに距離を取り、近づかないようにしましょう。
このように日本の海にも多数の危険なクラゲが生息しています。
クラゲに刺されたら・・・正しい応急処置の方法
海の中に潜んでいるクラゲは気づかないことも多く、クラゲがいないと思って入ったのに刺された!なんてこともよくあります。
そこで、もしクラゲに刺されてしまった場合の正しい応急処置を頭に入れておきましょう
1. まずは刺された場所からクラゲの触手や残っている細胞などを、ピンセットや、タオル、ゴム手袋を着用した手で海水をかけながら丁寧に取り除きましょう。二次被害につながるので素手での処置はNGです。
洗い流す時は絶対に海水を使用し真水は使わないようにしましょう。真水は浸透圧の関係で残った細胞から毒針が発射される恐れあります。
2. きれいに取り除けたのを確認して、真水で患部を洗い流す。洗い流した患部は消毒液で消毒をしステロイド軟膏や抗ヒスタミン軟膏を塗る。
3. 氷や冷却材などで患部をひやし毒性を弱める。(毒の種類によっては温める)
4. なるべく早く皮膚科を受診しましょう
このように、クラゲに刺されたときの応急処置で大切なのは症状を悪化させないことです。少しの刺激で、毒針が発射されたり二次被害の可能性もありますので落ち着いて丁寧に処置を行うことが大切です。