歯の本数、数えたことありますか?歯が多すぎると感じたら・・・大人の過剰歯対処法
自分の歯が多すぎると感じたことってありますか?多すぎる歯は過剰歯と言って、抜歯や手術の対象になることもあります。通常小さなお子さんに見られるケースですが、まれに大人でも持っている人がいますので、こちらでは大人の過剰歯対処法についてご紹介していきます。
自分の歯の本数を知っていますか?
自分の歯の本数って改めて数えたこと、まず無いですよね?
普通、永久歯は28本、親不知が1~4本生えているのが正常なので、大人の場合、多くて32本生えているのが一般的です。
しかし、「よくよく数えてみたら、33本あった!」「あれっ34本あった」という人も案外少なくありません。
もしも、自分の歯の数が33本以上あったら、それは過剰歯といって、要らない、余分な歯ということになります。過剰歯は放っておいても問題ないことが多いですが、まれに手術が必要になるケースもあります。
こちらでは大人の過剰歯対処法をご紹介していきますので、思い当たる歯のある人はちょっと読んでみてください。
過剰歯は、通常、小さなお子さんに生えていて、レントゲンや歯科検診などで見つかるケースがほとんどです。
歯が生え変わる前の乳歯は20本と決まっていますが、それ以上生えているお子さんも少なくなく、歯並びや永久歯、かみ合わせに悪影響を及ぼすので抜歯の処置を取ります。
大概が小さなお子さんに見られるものですが、まれに大人でも過剰歯を持っている人がいて、その場合、ケースバイケースで対処することが一般的です。
過剰歯ができる場所や原因、症状
真ん中にできる正中過剰歯
過剰歯は、口の中のどこにでも出来る可能性がありますが、多いのは前歯の真ん中の見えるところに生えてくる歯です。この過剰歯のことを正中過剰歯と言い、一方で、真ん中に生えているけれど歯茎に埋まってしまっていて見えない歯は正中埋伏過剰歯と言います。
過剰歯が生えてしまう原因はいろいろあります。
まずは、ヒトの進化のいたずらです。人間は進化するにつれて、歯の本数を減らしていったと言われていますが、何等かの進化のいたずらにより再び歯が現れてしまったというケースです。
歯胚が原因していることも考えられます。歯胚とは歯を作る時もとになる細胞ですが、外傷などを受けて分裂してしまい、過剰歯が生えてしまったというものです。
他には、遺伝という説もありますが、現在のところ科学的に証明されたわけではないので、はっきりとは断定できません。
過剰歯については、症状はないと言っても過言ではありません。お子さんの場合、過剰歯が原因で永久歯が生えてこないために気づくというケースはありますが、痛みなどで気づくことはなく、これは大人も同様です。
大人の過剰歯の対処法は?
まずはX線で画像検査を行って、どこにあるのか、生えている正確な場所を診断します。
場所が特定できたら、抜歯をするかしないか決定します。
抜歯の判断は、他の歯に悪影響を及ぼしていないかどうかです。過剰歯のせいで、歯並びが悪かったり歯根を溶かしているような時には抜歯を行います。
しかし、特に他の歯への影響もなく、本人も気にならないようでしたら、そのままにしておくケースもあります。過剰歯は生え方も本数も人それぞれなので、個別対応となっており、ケースバイケースが一般的です。
抜歯となった場合には、局所麻酔をして概ね30分もあれば治療は終わります。しかし、場所や生え方によっては全身麻酔になることもあり、状態がかなり悪い場合には外科的な手術を行うケースも無くはありません。