心霊現象じゃない?!金縛りになってしまう7つの理由
金縛りというと心霊現象の一つとして有名ですが、最近では金縛りになる原理について科学的に説明できるようになりました。基本的に金縛りは睡眠中に体は寝ているのに脳が起きているという状態のときに起こるといわれています。寝ているときに脳が覚醒する理由にはストレスや刺激物の摂取などがあります。
金縛りになってしまう7つの原因
金縛りは心霊現象の一つと言われ、日本人の実に2人に1人が経験したことがあるというアンケート結果があります。
しかし、最近ではこの金縛り現象は科学的に説明ができることがわかってきました。今回はそんな金縛りの原因となる7つのことを紹介します。
【1】寝る姿勢が悪い
金縛りの原因になるのは寝る姿勢が合っていないことが考えられます。
とくに多く人が金縛りを体験する姿勢として仰向けでの寝方があります。この姿勢は一見楽な姿勢に思えますが、睡眠中に気道が狭くなりやすい姿勢です。
気道が狭くなると呼吸が浅くなり、取り込まれる酸素量が低下するため、脳が酸欠状態になります。このような脳の酸欠状態が数分程度続くと金縛りになりやすくなるのです。
そのため、金縛りを防ぐ寝方として横向きになることが有効だと言われています。
【2】睡眠が浅い
睡眠が浅い場合にも金縛り状態になりやすくなります。
睡眠中は体も脳も休んでいるのが正常ですが、なんからの理由で体は寝ているのに、脳が目覚めんた状態になると、体が思うように動かせず金縛りだと感じます。
このような状態が続く場合、睡眠の質がかなり悪くなっていることが考えられます。日中の過ごし方のほか、食事量を減らすなどして睡眠の質を向上することを意識しましょう。
【3】ストレス
心身のストレスも金縛りの原因になります。
例えば、日中に不快な思いをしたり、焦りの気持ちが強いと寝ている間もそのことが気になってしまい、睡眠を阻害することがあります。
また、心理的なストレスのほか、重ねた布団の重みやペット、物などが体の上に乗っていると、重みのストレスを受けて金縛り現象が起こる可能性があります。
このようなストレスによる金縛りを防ぐためには、寝る前に1日の記憶や気持ちを整理して落ち着いた気持ちで眠ること、寝室はできるだけシンプルにして布団は軽いものを使用するようにしましょう。
【4】興奮状態にあるとき
睡眠前に興奮状態であることも金縛りの原因になります。
これも一つのストレスになりますが、ストレスは嫌なことだけが原因になるわけではありません。とても嬉しいこと、楽しみしていることもストレスになります。
例えば、遠足や旅行など強く楽しみであることがあると、その興奮状態のために朝早く起きるという人がいますが、これと同じように興奮した気持ちのままで眠ると神経が高ぶっているために金縛りになりやすくなります。
興奮状態にあるときには、就寝前に十分な深呼吸をして心を落ち着かせてから眠るようにしましょう。
【5】寝具が合っていない
金縛りの原因で多くあるのが寝具が合っていないということです。とくに枕の高さが合っていなかったり、背骨に負担のかかるマットを使用している場合でも金縛りになりやすくなります。
また、枕とマットの硬さが異なる場合でもバランスが悪いために背骨や首に負担がかかり、睡眠の質を低下させる要因になります。
このように寝具が合っていないと睡眠中に筋肉が十分に緩むことができなかったり、呼吸が浅くなりがちです。
とくに寝る場所や寝具が変わると金縛りになりやすいのはこのためです。寝る前には自身にあった寝具や寝姿勢を意識して作るようにしましょう。
【6】刺激物の過剰摂取
夕方以降の刺激物の摂取は脳神経を興奮させ、金縛り現象を誘発させる原因になります。
刺激物は脳神経を興奮させるものならどんなものでも危険です。例えば、アルコールやカフェインの入ったもの、スパイスやハーブの中にも興奮作用のあるものは避けたほうが良いでしょう。
このようなものを夕食などで摂取しすぎると、体は眠っているのに脳は興奮してしまい、睡眠中に目が覚めて金縛り現象になる可能性が高くなります。刺激に耐性の少ない子どもでは、とくに注意が必要です。
【7】睡眠障害
金縛りになる原因として、睡眠障害という病気の可能性もあります。
この場合、脳に必要なホルモンの分泌の不足や不適切な神経作用によって、通常の睡眠が取りにくい状態である場合があります。
病的な睡眠障害の場合には、生活習慣や食生活だけでは改善が難しい場合があります。睡眠外来や神経内科などで相談することをおすすめします。