アニマルセラピーで心身を癒そう!ペットとして飼わなくても見るだけでOK!
アニマルセラピーは赤ちゃんから高齢者まで、そして身体的な病気、先天性の病気、難治性の病気や発達障害に至るまで数多くの病気に効果があると言われています。アニマルセラピーは、必ずしもペットを飼ったり、実際に触ることしなくても、映画やテレビCMなどでも十分に癒しの効果が得られる場合もあります。
アニマルセラピーってなに?
アニマルセラピーは動物によって癒されたり、病気の改善を目的とした療法のことです。
最近では様々なところで使われるようになった言葉ですが、明確には2つの定義があります。
【1】動物介在療法としてのアニマルセラピー
動物介在療法としてのアニマルセラピーはAnimal Assisted Therapy=AATと呼ばれ、動物と患者が触れ合うことで病気の改善を試みる治療法です。
この場合、あくまでも治療が目的であり、そのため活動記録や進歩状況も測定が必要とされています。
【2】動物介在活動としてのアニマルセラピー
動物介在活動としてのアニマルセラピーはAnimal Assisted Activity=AAAと呼ばれ、動物と人とのふれあいを目的にした活動のことです。
活動には明確な目的も必要ありませんし、記録などを取る必要もありません。
動物を見て「かわいい」と思うことで効果あり!
テレビCMや映画、ドラマを見ていて「かわいい」と感じ、心和ませるだけでもアニマルセラピーの効果を得ているのです。
アニマルセラピーはどんな人に向いているの?
アニマルセラピーに向いているのは子どもからお年寄りまで、すべての人に効果があると言われています。
例えば、赤ちゃんはイヌやネコと触れ合うことで健康になったり、心が落ち着くことがあるそうです。また、悩みの多い思春期、青年期には言葉を話さない動物たちにしかできない接し方もあります。
一方、働き盛りの往年期の人にとっても仕事の疲れを取る効果があると言われ、週末にペットや動物と過ごす時間を持つことで他にはない気分転換になることも知られています。
さらに、高齢者にとっても、動物は慰めや癒しの存在になったり、ときには認知症の予防にも効果的です。
このように人生の様々な段階において、人は動物たちと触れ合うことで生活が豊かになったり、生活に張りが出たりする効果があることがわかっています。
アニマルセラピーに効果のある病気って?
アニマルセラピーはどの年代の人たちとっても高い効果が期待できる療法です。そして、この療法はそれだけではなく、心身の病気にも有効であることがわかっています。
例えば、難病や難治性の病気に苦しむ人や、体の機能が衰えた身体的な病気のある人が動物と触れ合うことは精神的な安らぎとともに病気が改善に向かうことがあることが知られています。
また、心が疲れていたり、神経的な症状に苦しむ人、自閉症などの発達障害のある、心理的な症状を抱えている人が動物と触れ合うことで疲れが取れたり、前向きになれたり、あるいは自我の発達が促されるという効果があるそうです。
アニマルセラピーでコミニュケーション力が上がる?!
アニマルセラピーでは、言葉を通じてコミニュケーションをしているわけではないのに「言葉がうまく出てこない」、「人とうまく会話ができない」、「コミニュケーションが苦手」という症状を改善する効果があると言われています。
もの言わぬ動物と一緒にいることで、言葉によるコミニュケーションはますます出来なくなりそうですが、実際には落ち着いて人と接することができるようになるなんて、不思議ですね。
どんな動物がアニマルセラピーにはいる?
このように、どのような年代にも、そして心身の病気に効果のあると言われるアニマルセラピーにはどのような動物たちがいるのでしょうか?
実は、私たちが親しんでいるどのような動物もアニマルセラピーに適してた動物であると言えるのです。
具体的にはペットとして親しまれているネコ、イヌはもちろん、うさぎやハムスターもアニマルセラピーに適しています。
また、小動物以外にも馬やキリンなど動物園などにいる大型の動物でも人を癒す効果があることがわかっています。
そして、アニマルセラピーに向いているのは何も陸上の動物だけではありません。イルカやコイ、熱帯魚にも心身の疲労や不快な症状を緩和させてくれます。
明確な目的があるのならアニマルセラピストに相談しよう!
アニマルセラピーが成功するかどうかは、その人に適した動物を選ぶことができるかどうかで決定する部分もあります。
そのため、明確な目的をもったアニマルセラピーは、専門のアニマルセラピストに相談することをおすすめします。
動物と触れ合いたい!でも飼うのは無理!こんな時は?
アニマルセラピーを実際に体験したいと思っても、「家ではペットが飼えない」というときにはどうすればいいのでしょうか?
実はアニマルセラピーは家で動物を飼っていなくても可能なのです。例えば、動物園やネコカフェ、ペット連れのカフェで過ごすだけでも十分に癒しの効果はあります。
そして、本物の動物ではなくても、動物の登場するテレビ番組や映画などでも、実際に触れ合うのと同じ程度の癒し効果があることが知られています。
動物を見るのは楽しいけれど、匂いや実際に触れるのは怖いという人でも、このような楽しみ方なら平気ですね。