「肝臓ケア」やっていますか?なんとなく毎日疲れてる…それ、肝臓が原因かも
「肝臓ケア」やっていますか?なんだか疲れがとれない、朝起きるのがつらい・・・肝臓の疲れは、様々な症状を出してきます。「沈黙の臓器」と言われる肝臓。お酒を飲み過ぎた後だけではなく、日頃から「肝臓ケア」で、労わってあげましょう!
「肝臓ケア」やっていますか?
肝臓の疲れは、様々な症状を出してきます。
日ごろからがんばる肝臓をケア!
肝臓は、「沈黙の臓器」とも呼ばれています。自覚症状が出た時は、もうかなり悪くなっている可能性がある臓器です。
健康診断で肝機能異常が発見される頻度は、上昇傾向にあります。現代人の4人に1人が、肝機能異常があると言われています。
肝臓を弱める原因は、お酒の飲み過ぎ・睡眠不足・食べ過ぎ・ストレスなど。身近な生活習慣の中にあるのです。
今の疲れがその後も続いてしまう・・・
漢方では、春は肝臓が活発に機能し始める時期。だからこそ、この時期には肝臓ケアをすることが重要。怠ると、夏まで体の疲れや不調を引きずることになる、と言われています。
新しい仕事や生活がスタートした春のこの時期。「なんだか疲れが取れない」「目覚めが悪い」など気になる事はありませんか?
その症状、もしかしたら、肝臓の疲れが原因かもしれません。
皆さんは、「肝臓ケア」をやっていますか? 飲み過ぎた翌日だけではなく、日頃から肝臓を労わる「肝臓ケア」を心がけてみませんか?
肝臓の役割と、肝臓ケアについてみていきましょう。
肝臓の役割
代謝・エネルギー貯蔵・解毒・胆汁の生成など、とても多くの仕事を担っています。肝臓の疲れは、皮膚トラブルも起こします。
肝臓は、右の脇腹、肋骨の内側に収まっています。右腹部のほとんどを占めている、とても大きな臓器。
肝臓は500以上の仕事をこなしています。中でも主要な仕事は「代謝」「エネルギー貯蔵」「解毒」「胆汁の生成」です。
代謝
腸から吸収した栄養を、体の各器官が必要とする使いやすい形に作り替え、全身へ送ります。肝臓は、代謝の中枢を担うと言われています。
エネルギー貯蔵
脳の主要なエネルギー源である「ブドウ糖」を供給しているのが肝臓です。24時間体制で補給ができるように、肝臓はブドウ糖をグリコーゲンの形で備蓄しています。
解毒
体にとって不要なものを分解し、無毒化する働きをしています。アルコールや、薬、過度の運動によって体内で発生するアンモニアも有害物質です。
肝臓は、これらを無害なものへの処理します。
胆汁の生成
肝臓では胆汁を作っています。胆汁の働きには色々あります。脂質の消化吸収を助ける働き、処理された不要物を排泄する働き、血中コレステロール濃度を調整する働きなどです。
肝細胞は主にたんぱく質で構成されており、肝細胞の修復には、良質のたんぱく質が不可欠です。
また、肝臓にはアミノ酸(L-システイン)が含まれており、それが肝臓内の解毒・再生に関わっている酵素を活性化させています。
この働きが弱くなると、体内の不必要な物質が解毒されず、肌の新陳代謝が滞り、シミ・ソバカスといった肌トラブルを起こしやすくなります。
あなたの肝疲労度は?
・疲れがとれない
・肌トラブルが気になる
・朝起きるのがつらい
・ため息が多くなった
・目が疲れる
・顔にツヤがない
・頭痛がする
・めまいがする
・眠れない
・イライラする
あてはまる症状はありましたか? あてはまる症状が多かった方は要注意です。
あてはまる症状が少なかった方は、今のところ肝臓はきちんと機能しています。油断せずに、今から肝臓ケアをはじめましょう!
まずはここから!今からはじめる肝臓ケア
肝臓ケア1:過度な飲酒を控える
肝臓といえば、アルコールを思い出す人も多いのでは?
肝臓を休める日を作りましょう。
最近は「ウコン」も一般的になってきましたが、やはりなんといっても過度な飲酒は肝臓に悪影響です。
肝臓を休めてあげる日をきちんと作り、適度な飲酒を心がけましょう。
肝臓ケア2:肝臓を温める
入浴などで、体を温めましょう。血流が良くなり、肝臓の働きがアップします。
また、蒸しタオルなどで肝臓を温めると良いともされています。右脇腹から背中側まで蒸しタオルをあて、10分ほど温めます。毎日行わなくても、週に2~3回でも効果があるようです。
また東洋医学では、肝臓と目とは関係が深い臓器とされています。目を閉じた上に蒸しタオルを置いて温めることで、肝臓も元気になると言われています。
肝臓ケア3:十分な睡眠をとる
肝臓は、体の筋肉が休んでいる間によく働くと言われています。質のよい睡眠をとることも重要です。
肝臓ケア4:適度な運動をする
適度な運動は、内臓脂肪の消化を促します。
過度な運動は逆効果。過度な運動によって発生するアンモニアは解毒が難しく、肝臓が疲れるといわれています。
肝臓ケア5:肝臓をいたわる食事を心がける
肝機能を助ける食材を毎日とるよう、心がけましょう。
肝臓をいたわる食事とは、バランスの良い食事をとることです。良質なたんぱく質の摂取は、肝細胞の修復に不可欠です。
肝機能をサポートするアミノ酸を多く含む食材は、貝類・大豆製品・乳製品など。毎日とるように心掛けてみましょう。
また、代謝をサポートするビタミン、肝機能の助けるミネラルを、野菜・海藻からしっかり摂りましょう。
これを食べよう!肝機能を助ける食材6選
◆シジミ
肝機能を高める食材として有名です。タウリンを始め、メチオニン、ビタミンB12、良質のたんぱく質、鉄分が豊富です。
タウリンは、胆汁の流れをよくし、黄疸などの症状を鎮め、肝細胞が酸化するのを防いでくれます。メチオニンは、肝機能を正常に保つ働きをします。
◆昆布(海藻)
昆布のヌメヌメは、アルギン酸やフコダインという成分。この成分には、肝機能強化、動脈硬化予防、血栓防止などの効果があります。
マグネシウムなどのミネラルも多く、体の免疫力アップに効果があります。
◆かぼちゃ
カロチン、ビタミン、ミネラルを多く含み、肝臓を強化する効果があります。また、滋養強壮効果があります。
◆トマト
肝機能を活性化させてくれます。肉類を食べる時など、トマトを一緒に摂るようにすると、肉の脂肪消化を助けてくれます。
◆落花生
たんぱく質に含まれる、メチオニン酸が、肝機能の働きを助け活発にする働きがあります。
◆クコの実
肝臓の働きを活発にし、疲れた肝機能を回復させてくれます。滋養強壮の効果もあり、新陳代謝を活発にしてくれる食材です。
乾燥タイプのクコの実は、中華食材売り場などにあります。自宅栽培も可能です。