あなたの職場は大丈夫?5大うつ病のリスクが高い職種
うつ病になりやすい職場やなりにくい職場に特徴はあるのでしょうか。日米の調査結果を踏まえて、うつ病のリスクが高い職種ワースト5をご紹介します。やっぱり看護師や介護士はリスク高い?癒し系と思われていた○○士や○○も実は高リスク?
仕事のストレスでうつ病になることもある?
うつ病の発症のきっかけの一つに、精神的なストレスがあります。
プライベートの出来事もきっかけになりますが、仕事が原因でうつ病が発症することもあります。
それでは、うつ病になりやすい職業や、なりにくい職業もあるのでしょうか。職業とうつ病の関係はたくさん研究されていますが、研究結果によってばらつきがあります。
そこでアメリカや日本での複数の調査結果から、特にうつ病のリスクが高い職種ワースト5をリスクの高い順にご紹介します。
介護・福祉
アメリカや日本の複数の調査でいずれも高リスクという結果が出た、最もうつ病のリスクが高い職種は、介護や福祉のお仕事です。高齢者や障害者の介護や福祉サービス、保育士などが該当します。
人間関係の濃密なパーソナルサービスが多く、神経をすり減らします。困難な方への援助は、対応に苦慮します。
癒し系と思われている保育士も、小さな子供との関わりや保護者への関わりなどストレスの多い職業です。
また、賃金の割に仕事がきついことや、責任が重大なこともリスクの要因です。
医療
医師や看護師、コメディカルスタッフなども複数のうつ病のきっかけに晒されやすい職業です。
原因の一つに、過労や勤務時間の不規則さがあげられます。日勤のみよりも夜勤がある場合の方が、よりリスクは増します。
仕事の困難さや責任感、患者さんや同僚との人間関係は大きなストレスとなります。
患者さんの悩みや苦しみを分かち合ったり、親しかった患者さんが亡くなったりすると、がっくり落ち込んでしまうときもあります。
アメリカでは、患者との訴訟トラブルでうつ病になる医療関係者も少なくないようです。
飲食
さまざまなお客さんの相手をする飲食業も、うつ病のリスクが高い職種です。
日本ではブラック企業と言う言葉も話題になりましたが、飲食業は勤務時間の長さや仕事の大変さの割に賃金が低いことや、雇用が不安定になりがちなことも、うつ病リスクの原因となっています。
自営でも、経済的なプレッシャーや接客、近所づきあいなど、ストレスの原因に事欠きません。
営業・小売
営業職はやはり、ストレスの溜まる仕事です。
顧客と向き合うパーソナルサービス業はただでさえ慢性ストレスに晒されやすく、さらにノルマや成績などのプレッシャーが加わると、思った以上に精神的疲労は溜まってしまいます。
事務作業員
一般事務はストレスの溜まりにくい職業だという印象がありますが、そうではありません。精神障害で労災を請求した職種のトップに立つのが、事務作業員です。
こなす業務の範囲が幅広く、また職場の人間関係でうつ病になるケースが多いのです。
モラハラやセクハラ、マタハラなども多くありますし、社内政治や飲みニケーション、給湯室やランチでの人付き合いには、ストレスがつきものです。
仕事でうつ病になる3つの要因
いかがでしたか? 5大うつ病のリスクが高い職種をご紹介しましたが、その他の職業でもうつ病になることはよくあります。
職種に限らず、仕事でうつ病になる要因は主に3つです。
一番大きいものは過労や長時間勤務、不規則勤務です。あとの2つは顧客や職場内などの人間関係と、賃金や雇用の不安定さなどの経済的な不安です。
5大高リスク職でなくても、3つの要因に当てはまる場合はうつ病に気をつけて、無理のない労働を心がけましょう。