ジェットコースターの浮遊感の正体は?あの不思議な感覚の秘密
下りのエレベーターや飛行機をはじめとした、あのふわっとした感じってありますよね。ジェットコースターの浮遊感と同様で、苦手に感じる人も、少し好きだと感じる人もいるでしょう。あの感覚の正体はいったい何なのでしょうか?
生活の中で感じるあの「ふわっ」とした感覚は何?
テーマパークのジェットコースターや、旅行や仕事で搭乗する飛行機、マンションや会社でも頻繁に使用するエレベーター。
これらが動いたときに、「ふわっ」とした浮遊感を抱く人はとても多いですよね。このふわっとした浮遊感が、好きな人もいれば、非常に苦手に感じる人も多いでしょう。
ジェットコースターの浮遊感が病み付きになる人もいれば、怖くて飛行機に乗れないと悩んでいる人もいます。
あの浮遊感の正体は何なのでしょうか? また、何か対策を練って克服することは可能なのでしょうか?
好き嫌いが分かれる、ジェットコースターの浮遊感
苦手な人もいれば、大好きな人もいるジェットコースター。
ジェットコースター特有のあのふわっとした浮遊感のことを「エアタイム」といい、「マイナスG」という重力によるものです。
私たちが普段感じている重力が、下に向かって落ちていく「プラスG」です。
ジェットコースターのイレギュラーな動きによって、重力を普段と違う方に感じます。身体が動かないのに、内臓が浮こうとするわけですね。
日常生活ではなかなか味わえない感覚なので、それらに魅了される人はジェットコースターが好きになります。反対に、船酔いに弱いタイプの、こういった刺激が苦手な人は、ジェットコースターも得意ではありません。
付き合いでどうしても乗らなくてはいけなくなってしまう場合は、なるべく前の席に座るようにしてみてください。
実はジェットコースターのマイナスGは、前方より後方の席の方がより感じやすくなっています。更に、鼻から息を吐いて腹筋に力を入れることで、浮遊感を減らすことが出来ます。
よくやってしまう目を閉じる行為は、できるだけ避けた方が良いですね。乗り物酔いがしやくなってしまいますし、恐怖感も増してしまいます。
飛行機で感じる浮遊感と対策は?
飛行機が離陸するときにも、やはりあのふわっとした浮遊感を感じる人は多いですよね。これもまたマイナスGや慣性の働きによるものです。
非常に苦手に感じる人も少なくなく、飛行機に乗ること自体を避けたいと感じる人も多いです。
しかし一方で、ジェットコースターのようなレジャーアイテムではなく、飛行機は移動手段です。どうしても選択しなければいけない場面もまた、少なくはないでしょう。
有効な対策としては、離陸時に眠ってしまうことです。離陸時をクリアできれば、そのあとのフライトではあの浮遊感を味わうことはありません。
また、体調を万全に整えておくことも効果的です。睡眠不足や体調不良の状態だと、内臓で感じる浮遊感は辛いものになりやすいからです。
後方よりは機器の前方の方がまだ負担が少ないので、クラスを変更するのも対策のひとつですね。
下りのエレベーターで感じる浮遊感は?
下りのエレベーターでも、ジェットコースターや非行の離陸時のような浮遊感を感じることがありますよね。特に、高い階層から長距離を下りてくると、より感じることが多いでしょう。
これもまた、重力の問題です。身体を動かすまでには至りませんが、内臓は影響を受けているということですね。
この浮遊感に弱いという自覚がある人は、体調が悪いときや、食事をとったすぐあとは、できるだけ長い距離の下りエレベーターには乗らないようにするのが良いでしょう。
エレベーターは密閉された空間であり、狭い場所に多くの人が乗り込むことも少なくありません。身動きがとれないほど、ぎゅうぎゅう詰めになることもありますよね。
そのような環境が、内臓にかかる負荷と共に、心理的に追い詰められる原因になってしまう可能性もあります。
あまりに程度が激しいときは、三半規管やその他のトラブルの可能性もあるので、医師に相談するようにしましょう。