意外と多い現代病?ペットロス症候群とはなんだ?
ペットロス症候群という言葉をご存知でしょうか? これは、ペットを失ってしまった悲しみから、心身に病気のような症状が出てしまう精神疾患です。この病気にかかっている人は意外と多く、うつ病のような重い症状にもなりかねません。
ペットが家族以上の存在に
ペットロス症候群とは?
少子高齢化や、未婚の方々が増える一方で、ペットにぬくもりを求める方は増加しています。
ペット飼育できるマンション、ペットの宿泊できるホテル、ペットを連れ込めるカフェなど、ペットとともに楽しめる施設もどんどんと増えています。ここからわかるように、ペットはもはや家族、それ以上の存在になってきています。
そんなとても近しい存在であるペットを失った悲しみで、心身に影響が出る病気が、「ペットロス症候群」です。
あなたの周りにも、自分の子供のようにペットを溺愛している方はいらっしゃいませんか? また、どこに行くにもペットと一緒で、行動の基準がペットになってしまっている方に覚えはありませんか?
そのようにペットに依存してしまっている状態が続いていると、いざ亡くなってしまったときに、ペットロス症候群になってしまうのです。
ペットロス症候群の症状
ペットロス症候群は、めまいや虚脱感のほか、拒食症・過食症といった摂食障害のように、一般的な精神疾患の症状が見受けられます。
ペットを失ってしまった悲しみから、ふさぎこみがちになって、なかなか家に出てこなくなってしまう、楽しい場にも顔を出さなくなってしまうなど、最初はその程度のものです。
しかし、そんな症状が続いていくにつれて、夜も眠れなくなってしまう、うつ病のような症状まで出てくる可能性もあります。
もちろん、一時的な落ち込みで済み、数か月経ってしまえば元通りになる方も多いです。しかし、症状が重くなると、日常生活にも影響が出るレベルになる可能性もあります。たかがペットを失った悲しみとは言えないものです。
ペットロスの原因は?
ペットロス症候群になってしまう原因についてご説明いたします。
まずは、ペットに依存し過ぎているということです。例えば、ペットを唯一の心の支えにしている方も少なくはありません。どうしても、そういった方は、ペットを失ってしまったときにペットロスの症状が出てしまいます。
また、周りの環境に左右されることもあります。例えば、「たかがペットが死んだだけ」とか周りの方に言われていると、自分が思っていたよりもペットの存在が大きかったことに気づき、それに嘆いてしまうのです。
他にも、ペットを不本意な形でなくした方も後悔の念が残り、気にしてしまうようです。例えば、自分の不注意で事故に逢わせてしまった、病気になっても気がついてあげられなかったなどの特殊な形で、突然の別れが来てしまった人は、陥りやすいです。
ペットロスの対策・方法
ペットロスから回復するためには、まず「もうペットがいなくなってしまった」という事実をきちんと受け止めることが大切です。
そのペットの遺品を持ち歩いたり、餌をあげていたお皿を片づけないでいたりするのは、長引いてしまう原因になりかねません。
もちろんペットを忘れないであげることも大切ですが、ペットロスが長引いてしまうのは、あなたのためにも、天国にいるペットのためにもなりません。
また、その悲しみを和らげるために新しいペットを飼うのも一つの手段です。ペットロスの対策として、あらかじめたくさんのペットを飼っている方もいらっしゃるくらいです。
ペットがあなたよりも早く逝ってしまうのは仕方のないことです。そのときのため、早めに考えておきましょう。