塩抜きダイエット、意外な減塩の効果とは?高血圧、むくみだけではなく減塩がダイエットに効くこんな理由
最近話題の塩抜きダイエットではたった3日で2kg、3kg痩せると言われていますがそれはむくみが取れるだけです。では減塩の効果はダイエットに表れないのでしょうか?実は減塩はダイエットに効きます。その意外なメカニズムをお伝えします。
3日間の減塩ダイエットで-2kg?
「塩抜きダイエット」という短期集中型のダイエットが話題になっています。1日の塩分の摂取量を3g以下に制限して3日間過ごすというダイエット方法です。
他に何もしていないのに1kg~3kg痩せたと言う声や、その後の食事コントロールに役立ったという声が聞かれます。
それでは塩抜きダイエットで本当に痩せるのでしょうか?
短期間で大量減量したという人は一時的に水分が減っただけか、塩抜きでおいしくないので摂取カロリーが低かっただけだと思います。塩抜きで脂肪が減るわけではありません。
また、塩抜きダイエットは3日間限定だから良いのですが、塩は人間の体になくてはならない物質です。病気でもないのに極端な塩分制限を長期続けることは危険を伴います。
減塩は健康に良い
しかし、日本人は塩の摂取量を減らすべきなのです。
厚生労働省の勧めでは成人女性の1日の塩分摂取量は7.0g未満が目標です。日本人の平均塩分摂取量は11g~12gくらいですからなんと4.0gも多いことになります。
よく言われていますが、塩分過多だと高血圧のリスクがはねあがります。また、むくみやすくなり、のども渇くようになるのです。腎臓や心臓にも負担をかけます。
とはいっても若い女性の場合はまだ減塩と言われてもぴんときませんよね。実は、先ほど塩抜きダイエットを否定的にお伝えしましたが、減塩はやっぱりダイエットにもいいのです。
減塩はダイエットにも効果的
減塩の効果は健康面だけではありません。塩分過多の食事は太りすぎにつながりやすいのです。
一番わかりやすいのはむくみの問題です。体内の塩分濃度が高すぎると、それを薄めるために水分をたくさん必要とします。
むくみは肥満と直接関係はありませんが、体重にして2,3kgも変わってしまうことがあります。
また、塩分が多いと味の刺激が大きくて、ついたくさん食べ過ぎてしまう危険性があります。
そして、塩分が多すぎる食事は、塩分濃度を薄めるために白いご飯などの炭水化物や飲み物などがたくさん欲しくなるのです。
炭水化物は食べ過ぎると太ります。飲み物はノンカロリーなら良いのですが、カロリーのある飲み物を摂りすぎると太ります。
それだけではありません。塩分が多い食事はたいていの場合、糖分か脂質も多いのです。
塩分だけが多いとしょっぱくて美味しく感じません。したがって元々高カロリーのものが多いといえます。
一番怖いのはこんなに太りやすくなる塩分過多の食事に舌が慣れてしまうことです。薄味の美味しさがわからなくなり、太りやすい塩分過多の食事だけを好むようになります。
塩抜きダイエットの本当の効果
塩抜きダイエットの本当の効果は、むくみ取りで体重が激減することだけではありません。
塩分の少ない食事をしていると、意外と短期間で味蕾が敏感さを取り戻して、薄味の食事でもおいしく感じられるようになります。
本来のうまみを生かした薄味の食事をよく味わって食べることで食事にも満足感が生まれ、大食を改める効果が期待できるのです。
普段の食生活を見直して、健康的に痩せられる減塩ダイエットにあなたも挑戦してみませんか。