コスパ最強?精製水でスキンケアの嘘と正しい使い方!
日本の水道水には大量の塩素が含まれていて肌トラブルの原因となっています。そこで注目されているのが精製水でスキンケアする方法。精製水を化粧水代わりにすると塩素を中和するって本当?嘘や間違いだらけの精製水の使い方と、モデルさんもお勧めの正しい使い方をお知らせします。
精製水でスキンケア
精製水とは、医療用に普通の水より不純物を取り除いた水です。薬局やドラッグストアなどで売られ、一般的なシーンではコンタクトレンズの洗浄剤、保存剤のベース等に使われています。
こので精製水スキンケアをすることが、コスメマニアの間で流行しています。500mlで100円程度なのでコスパ最強とも言われています。
巷で流布されている使い方
よく言われているのが化粧水やプレ化粧水、ふき取り化粧水として使用する方法です。
精製水には塩素が含まれていないため、水道水に含まれている塩素を中和して、健やかなお肌を育てると言われています。
水道水の塩素は肌荒れの原因?
日本の水道水には消毒のために多くの塩素が含まれています。塩素はお肌に刺激を与え、ピリピリや乾燥、アトピーの悪化など、多くの肌トラブルの原因になります。
実は間違いだらけの精製水スキンケア
確かに精製水は純度を上げた水で、残留塩素やその他の不純物をほとんど含んでいません。しかし、精製水は水に過ぎません。化粧水として使用しても保湿効果などはありません。
また、精製水でスキンケアをした後に乳液やクリームなどを使わないと、水分の蒸発によりお肌はかえって乾燥してしまいます。
それから、精製水は使用期間内に使い切らないと雑菌などが繁殖して不衛生になります。
じゃあ、ふき取り化粧水やプレ化粧水としては?
それでは、プレ化粧水やふきとり化粧水として使用すると塩素を中和するというのは本当でしょうか。
水道水で洗顔した後の肌には残留塩素が残り、肌トラブルを招きます。ですから、たっぷりの精製水で洗顔することは肌トラブルの予防に役立ちます。
しかし、精製水はあくまでも水であり、塩素を洗い流すことは出来ても「中和」はしません。少量の精製水でふき取ったり、プレ化粧水として付ける程度では残留塩素の除去は期待できません。
また、保湿剤を含んでいない精製水のコットンでのふきとりは摩擦刺激によりお肌を痛める危険性があります。
精製水の正しい使い方
スキンケアにおける精製水の正しい使い方は、たっぷりの精製水を洗顔に使ったり、手づくり化粧水のベースにすることです。
また、スチーマーに入れる水を精製水にすると水垢を防いで機械を長持ちさせます。
水道水の塩素が気になる…
精製水で洗顔するのは美容として効果が期待できますが、そうなるとコスパがいいとはいえません。むしろかなり高くつく美容法となります。
コンタクトユーザーなどで余った精製水を期限内に使い切りたいときには良いのですが、普段の洗顔での残留塩素除去にはほかの方法がお勧めです。
ミネラルウォーター洗顔をした方がかえって安くつきます。浄水器の水や白湯で洗顔する方法もあります。全身の美容に使うなら、塩素除去できるシャワーヘッドも市販されています。
手作り化粧水もお勧め
精製水を使った手作り化粧水もお勧めです。モデルの平子理沙さんは長年手作り化粧水を愛用して、年齢を感じさせない美肌を保っているそうです。
塩素だけではなく、防腐剤やアルコールも入っていないのでお肌に優しく、しかも市販の化粧水よりかなり安いです。
作り方は、精製水に小さじ1程度のグリセリンを入れるだけ。お好みで他の美容成分をインしたり、グリセリンの濃度を調節してください。
ただし、防腐剤が入っていないので手作り化粧水はすぐに腐ります。冷蔵庫で保管して長くても1週間以内に使い切るようにしましょう。