空腹のときだけじゃない!突然”グーッ”となるお腹。お腹が鳴る理由、知ってる?
お腹が空いているときや静かな場所で「グーッ」と鳴りだすお腹の音。突然の音に恥ずかしい思いをしたことがある人も多いのではないでしょうか?お腹の音が鳴る現象は空腹時だけではなく気を抜いたときや緊張しているときにも起こります。そんなお腹の音の鳴るメカニズムやお腹が鳴る理由についてまとめました。
”グーッ”突然鳴るお腹の音に困ったことありませんか?
学校での授業中や仕事での会議中などに突然”グーッ!!”と鳴りだしたお腹の音に恥ずかしい思いをしたことがある人も多いのではないでしょうか?
なぜか静かにしなければいけない場所ほどお腹が鳴ってしまう・・・そんな風に感じている人もいるかもしれません。
お腹が鳴る理由として有名なのは【お腹が空いているとき】ですよね。しかし、実はお腹が鳴るのは“お腹が空いているとき”だけではないのです。
緊張した時にお腹が鳴りそうになる、お腹がいっぱいなのにお腹が鳴る・・・など精神状態や身体の状態、さらには病気が原因で鳴るお腹の音もあるのです。
そんな“お腹の音”の正体とお腹が鳴るいろいろな理由について説明したいと思います。
空腹時になるお腹の音の原因
お腹が鳴る時の状態として一番多いのがこの”お腹が空いているとき”です。
空腹が続き胃の中が空っぽの状態が続くと、胃の中では空腹期収縮という強い収縮が起こります。
これは、空腹が続き体内の糖分が減少すると、脳は自律神経に糖を運んでくるように指令を出します。その指令によって胃は強い収縮を繰り返し、胃の中の残りかすを十二指腸へと送り込もうとします。
この、強い収縮によって胃の中に溜まっている空気やガスなどが移動するときに鳴る音が”空腹時になるお腹の音”の正体です。
緊張やストレスが原因のお腹の鳴り
また、お腹は空腹ではないのになる時があります。
お腹が空いているわけでもないのに、静かな場所に限って鳴ってしまって恥ずかしい・・・そんな思いを1度くらいは経験したことがあるのではないでしょうか。
そんな緊張時における腹鳴の理由は、緊張やストレスによって自律神経がバランスを崩すためだといわれています。
つまり空腹ではないのに、自律神経の乱れによって身体が空腹感を感じ胃の収縮がおきる事が原因で胃の中のガスや空気が移動し腹鳴につながります。
また何かのタイミングでお腹に力が入ったり、飲み物を飲むときに空気を一緒に飲み込んでしまって胃の中の空気やガスが移動したときに大きなお腹の音が鳴る・・・なんてことも原因として考えられます。
慢性的な腹鳴は病気の可能性も・・・
お腹の状態や精神状態にかかわらず頻繁にお腹が鳴る場合、呑気症や過敏性腸症候群(IBS)といった病気の可能性も考えられます。
呑気症は、多量の空気を無意識に呑み込んでしまいお腹に空気が溜まる病気です。呑気症になると胃の痛みや不快感、膨満感、お腹の鳴りなどが症状として現れます。
過敏性腸症候群(IBS)は下痢や便秘を慢性的に何度も繰り返したり、便意が止まらない、腸内のガスの増加、お腹の鳴りなどの症状が表れます。そしてこの2つの病気の主な原因は、ストレスや生活習慣・食生活の乱れ、睡眠不足、などが原因となっています。
あまり頻繁にお腹が鳴る、他の症状にも思い当たる、そんな場合は病気の可能性を疑い適切な医療機関で治療や原因の解明に努めましょう。