人格障害への対応はグループごとに異なる!間違った対処法では悪化するので要注意!

人格障害への対応はグループごとに異なる!間違った対処法では悪化するので要注意!

人格障害への対応はそれぞれの障害のグループや種類を知ることから始めましょう。人格障害への対処は症状や傾向に合わせて多様に行うことが求められます。さらに、自身の人格傾向も十分に知った上で人格障害のある人に関わるようにすることで二次被害を防ぐことができます。

人格障害への対応の基本

人格障害について詳しく知っておくことは役に立つ大事なこと

家族や友人、職場などに人格障害の人がいるとき、どのように接すればよいのか迷うものです。

基本的には人格障害の種類に応じて、社会的に適した態度、対応ができるように促すことができればよいのですが、周囲の人が思っているように行動してくれないことも多々あります。

このようなときに、人格障害の人に対してやみくもに怒鳴ったり、圧力をかけたり、強制することは効果的ではありません。一方で、ただ優しく接したり、思いやりをもつだけでも状況は好転しないことも事実です。

今回は人格障害のタイプごとに注意すべき接し方を紹介します。

人格障害の種類とタイプを知る重要性

人格障害の人を接する上で、まず大切なことは人格障害についての種類とタイプを知ることです。

人格的な傾向はだれにでもあるものですが、どの傾向でも度を過ぎると社会的な営みができなかったり、周囲の人とコミュニケーションをとることができなくなります。

このような日常生活を送る上で障害となるほどの人格的な問題にはどのようなものがあるのかを知っておきましょう。

人格障害の10種類3つのグループとその対処法

現在、人格障害は10種類あり、大きく3つのグループに分類されます。それぞれの特徴と対処法を紹介します。

【1】独自の世界に生きる孤立型

1つ目のグループは孤立型で、社会生活になじめないグループです。

このグループには妄想性人格統合失調質人格統合失調型人格などがあります。大人しかったり、突飛な考え方をもつ人が多く、そのために周囲から理解されずに希薄な人間関係になることが多く見られます。

特質を生かすことで道を開かせる孤立型グループ

孤立する人もうまく外につながる人やシステムがあれば特技を活かせる

孤立型のグループの人は、人とのコミュニケーションがうまく取れない、周囲と感じ方、認識、考え方に差がある人です。

孤立型の人でも最低限のコミュニケーションを行うことができ、さらに患者をサポートする人が身近にいて社会との窓口になることで、社会的な生活を営むことができます。

そのためには孤立型の人格障害の人は、人とうまく付き合うという方法よりも、自身に何かしらの特技や技能を生かしたスキルや資格の取得で、手に職つける道を模索することが対処として望まれます。

孤立型の人は独特の感性や高い知能を有している場合もあるので、その点をうまく引き出すことがポイントになります。

このタイプには理想やアイデアがあってもなかなか実行できない人も多いので、最終的に結実させること促すことが大切です。

【2】周囲を巻き込む能動型

2つ目のグループは能動型です。

このグループには境界性人格反社会性人格自己愛性人格演技性人格があります。

それぞれに特徴的な人格傾向ですが、基本的には他人との関わりを正常に行えない点でそれぞれに問題があります。

対応を誤ると助長する能動型グループ

対応を誤ると助長する能動型グループの人格障害

能動型のグループの人は攻撃的であったり、他人に評価されたいという欲求が強い人が多くいます。例えば、自己破壊、自己愛、強い不平不満を抱く人です。

これらの人が職場にいると仕事が進みにくくなります。これらの人の問題を解決が難しい点は、問題点が見えにくくなることです。

多くの場合、能動型の人格傾向にある人は声高に自身の正当性を訴えて、一見理性的な理由をつけて人を非難しますが、その多くは一面的で正当性に欠いたものです。

このタイプの人の意見を尊重することは、問題となる人格傾向を強めることになるので、安易に賛同しないことも重要なポイントです。しかし、単に意見が否定されることを極端に嫌うので、対処の基本は「喧嘩両成敗」のスタンスを崩さないようにすることです。

このように、「不用意に人を攻撃したり巻き込むことは、自分自身が不快な思いをする」ということを学習することで人格傾向が修正されていきます。

【3】易きに流れたり正しい生き方に迷う受動型

3つ目のグループは受動型で、依存性人格回避性人格強迫性人格の傾向があります。

このタイプの人格障害の人は周囲の人の適切な認識や働きかけ、また周囲に人格者がいることで大きな問題にはなりませんが、周囲に能動型の傾向の強い人格傾向の人がいると、その人の症状を悪化させ、そのことで受動型の人格傾向をより強くしてしまう可能性があります。

人生に正解を求める受動型グループ

気楽に生きていくことも間違ってはいない

受動型のグループの人は幼いころは聞き分けのよい、従順な良い子と思われることがありますが、大人になるにつれ、自身で行動することが増えると不可解な言動を行うようになります。

例えば、自分のことが自分で決定できない、新しいことに対して強い恐怖を抱く、あるいは自分のペースで物事が進まないと気が済まないなどの特徴があります。

このタイプの対処には、一貫してコントロールしないこと、支配欲の強い人から遠ざけることが大切です。

周囲の態度としては共感をもって接すること、本人の意思を尊重し、絶対的な正しさや良い生き方などは存在しないことなど、気楽に生きることの意味を教えることが大切です。

一方で、違う立場になると見方や感じ方が違うことを、しっかり伝えることも重要なポイントです。

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