人格障害の特徴とチェック方法!「周囲に人格障害の人がいる」と思う人こそ危険?!
人格障害の特徴とチェック方法を紹介します。チェック項目をみて当てはまるものが自身の傾向を知る手かがりになります。自分自身の人格傾向が心配なときだけでなく、周囲に人格障害のような人がいると感じる人にこそ、このようなチェックは必要かも知れません。
人格障害の特徴とチェック方法
人格障害と言われるものには10種類あります。
全ての人は何らかの人格傾向があります。しかし、その程度は顕著ではなく、また周囲に混乱や迷惑を引き起こすほどのものではありません。
一方で、明確な人格障害の人は家庭や学校、仕事場などに存在することで周囲は非常に迷惑を被ることがあります。
多少の問題は性格や気質として友好的に受け入れられる場合もありますが、多くはその集団になんらかのマイナスをもたらす存在として認識されています。
とくにその集団にタイプの異なる人格障害やそれらの境界線にいる人たちが存在すると問題はさらにややこしく、解決を困難にします。
人格障害を取り巻く環境で特徴的なことは、周囲に人格障害の人がいることを気にしたり、その人を攻撃する人もなんらかの人格障害か境界型にいる点です。
このため、自身が人格障害ではないかと思う場合だけでなく、周囲に人格障害がいて不愉快だと思う人の両方に人格障害の可能性があることを知っておきましょう。
人格障害の3グループ
人格障害には大きく3グループあります。簡単に分類すると孤立型、能動型、受動型に分けられます。
たいていの人はこれらのいずれか、またはすべての傾向をバランスよく持っています。
人格障害のチェック項目
人格障害は自身がいつもしている行動や考えによって、傾向を分類することができます。簡単な分類は以下のチェックによって判定することができます。
人格障害の傾向にある人ほど他者を攻撃しがち?
人格的な傾向は誰にでもあり、年齢や環境などによって特有のものもあれば、個人の性質によるものもあります。しかし、それが度を超えると障害になります。障害にまで発展する人は希です。
時折、人格的な傾向を障害として他者を攻撃する人がいますが、多くの場合、攻撃されている人よりも攻撃している人の方が人格障害に近いようです。
そのため、周囲の人が人格障害でないかと不愉快になったり怒りを感じる人こそ、人格障害のチェックが必要です。
【チェック1】
学校や職場で特定の人とすぐに親密になる。広く浅くよりも狭く濃い関係を好む。
【チェック2】
行動よりも理論を好み、哲学的な考えに耽ることを好む
【チェック3】
社会的な活動よりも超人的な能力に強い関心があり、またその能力が実在すると信じている。
【チェック4】
小さい頃、親から十分な愛情を注いでもらえなかったという感覚がある。
【チェック5】
誰が言ったかよりも何を言っているかで判断する。
【チェック6】
話の内容よりも、好きな人が言えばその意見を正しいと思い、嫌いな人が言えばその意見が間違っていると感じる。または賛同したくないと思う。
【チェック7】
自分の不幸は家族や周囲の人が自分勝手であることから生じている、または周囲の人が多少の我慢することで自分は幸せになれると感じることがある。
【チェック8】
人からバカにされたり、軽視されたと感じると怒りを感じる。
【チェック9】
内面よりも外面をきれいにすることを好む、または外見のために多くの時間を費やすことは当然だと感じる。
【チェック10】
信頼している人から頼まれると断れない。
【チェック11】
他人に断られることが嫌で自分から誘うことはしないが、1人でいることに苦痛に感じる。
【チェック12】
新しいことをして何かを得るよりも、失敗することが怖くて結局何も始められない。
【チェック13】
物事がきちんと進められないとイライラしたり、不愉快になる。
【チェック14】
出来ないところなどを飛ばしてとりあえず完成させたり、先に進めるという方法に納得がいかないと感じる。
判定方法と結果
上記のチェック項目のうち、1つでも思い当たることがあれば、人格障害としての傾向があると言えます。
チェック1〜3に当てはまる場合
チェック1〜3に当てはまるものが1つでもある場合は妄想性人格、統合失調質人格、統合失調型人格の傾向があります。
これらの人格障害を持つ人は学校や職場などで環境が変わっても、いつも孤立しがちで周囲に対して信頼をよせることが難しいという特徴があります。
ただし、特定の人や気の合う人、仕事上の会話は問題なく出来ている場合には問題はありません。
チェック4〜9に当てはまる場合
チェック4〜9に当てはまるものが1つでもある場合、境界性人格、反社会性人格、自己愛性人格、演技性人格の傾向があります。
これらの人は集団の中で攻撃的になったり、あるいは他者から攻撃されていると強く思い込む必要があります。また、いつも話題の中心にいたいと思ったり、特別な人間であると認めて欲しいと思う気持ちが強い傾向にあります。
このような人格傾向は女性に多いものですが、障害というレベルになることは希です。しかし、周囲の対応を間違うと、人格障害に発展したり、組織や集団を混乱させる原因になります。
チェック10〜14に当てはまる場合
チェック10〜14に当てはまるものが1つでもがある場合、依存性人格、回避性人格、強迫性人格の傾向があります。
これらの傾向は一般的にお人好し、保守的、頑固、融通がきかない、神経質などと言われていますが、一方で理解ある人の側でいることで調和を保ったり、意思の強さやねばり強さを生かして実力を発揮することもあります。
自分と似ている人は優秀で良い人に見える
明らかな障害である場合を除いて、一般的な場所で起こる人間関係のもつれの原因はいろいろなタイプの人がいることを知らないことから引き起こされる誤解から始まることがあるようです。
普通、人は自身と同じような人を好み、また能力が高いと評価します。反対に異なるタイプの人や考え方、気質の人を軽視する傾向にあります。
このような傾向があることを知るだけでも、他人を理解することにつながります。