眠気を覚ましてくれるカフェイン錠剤の効果と副作用
眠気を覚ましてくれるカフェイン。誰だって一度はお世話になったことがあるでしょう。カフェインといえばコーヒーですが、液体ではない無水カフェインというものもあります。このページでは、カフェイン錠剤の効果と副作用についてお話しします。
コーヒーを飲むと目が覚めますよね。これは含有するカフェインのおかげです。
カフェインは、覚醒させる効果がありますが、副作用もあります。こちらでは、医薬品タイプのカフェイン錠剤の効果と副作用についてお話します。
カフェイン錠剤の効果とは
そもそもカフェイン錠剤とは何でしょうか? これは無水カフェインとも呼ばれるもので、薬と同様、錠剤になっています。
通常、カフェインと言うと、コーヒーや紅茶に含まれる成分のことで、水分子と一緒になっています。一方、無水カフェインは、この水分子を取って精製したもののことを指します。
効果は色々ありますが、実は副作用も報告されています。以下で、まずはカフェイン錠剤の効果について見ていきましょう。
眠気覚ましになる
まずは、目覚ましの効果です。中枢神経を刺激して、興奮させる作用があるため、眠い時に服用すると目が覚めます。
カフェイン錠剤に含まれるカフェインの量は、1回分あたりコーヒー2杯から4杯分に相当します。これだけのコーヒーを一度に飲むのは大変なので、錠剤は手軽に摂取できることが分かります。
偏頭痛に効く
一時的ですが、血管を収縮させる作用があるので、偏頭痛にも効果を発揮します。そのため、市販の頭痛薬でもカフェインを含有しているものが売られています。
交感神経を優位にさせることができる
上述のように、カフェインには興奮させる働きがあるため、交感神経を優位にすることができます。すると全身の筋肉を稼働させようとするため、パフォーマンス力や運動能力がアップしたり、集中力が高くなったりします。
また、多少なりともハイな状態になっているため、疲れを感じにくくさせることもできます。
筋肉の疲労を回復させる
カフェインは、筋肉の疲労物質である乳酸を体内に溜まりにくくさせる働きもあります。そのため疲労の回復を早める効果もあります。
カフェイン錠剤の副作用とは
眠れなくなることがある
眠気を覚ますのがカフェインなので、飲んだタイミングによっては眠れなくなることがあります。睡眠の質も落ちるため、翌朝の目覚めが悪かったり、寝た気がしなかったりするかもしれません。
カフェイン錠剤は布団に入る3時間前までに飲むようにしましょう。
利尿作用で脱水になりすい
カフェインには利尿作用があります。これは無水カフェインでも同様です。そのため、何度もトイレに行きたくなりますが、出し過ぎると脱水になることがあります。
トイレに行った時には、水分補給を忘れず、脱水症状を起こさないように気を付けましょう。
胃が荒れやすくなる
カフェインは、胃液の分泌を促進させる作用があり、そのせいで胃が荒れてしまうことがあります。胃が丈夫でない人やお腹が空いている時には、飲まない方が良いかもしれません。
不整脈を悪化させることがある
カフェインは心臓に刺激を与えるため、不整脈の人には良くありません。摂取し続けると心臓の機能を低下させる恐れがあるので、気を付けましょう。
カフェイン中毒になる
無水カフェインは、摂り過ぎると中毒症状を起こすことがあります。具体的には、めまいや頭痛がしたり、視力や聴力が悪くなったりして、さらに酷い時には、精神が錯乱状態になったりします。
過剰摂取は危険なので、服用する際は必ず適量を守りましょう。