猫舌の人は、生まれつき猫舌なの?猫舌を克服する方法について。
猫舌の人で、猫舌は生まれつきなので仕方がないと思って諦めている人はいませんか?実は、猫舌は生まれつきのものでも、親からの遺伝でもなく、舌の薄さや厚さにも関係ないと言います。では、どうすれば猫舌の人でも熱いものを食べたり飲んだりすることができるのでしょうか。
猫舌の人は存在しない?
猫舌の語源は何?
猫舌というと、熱いものを食べることが苦手な人のことを言いますが、なぜ猫舌という表現になったのでしょうか。
そもそも動物には熱いものを食べる習慣がありません。大昔には人間も熱いものを食べる習慣はなく、常温のものを食べていたのですが、そのうち食べ物や飲み物に火を通すようになり、熱いものを食べたり飲んだりするようになったと言われています。
ではなぜ動物を代表して猫なのかというと、猫は人間にとってもっとも身近な動物であったからです。
身近な動物と言えば犬もそうだと思われるかもしれませんが、以前は犬は外で飼われることが多かったのに比べて、猫は家の中で過ごすことが多く、人間と同じ熱い食べ物をもらっても冷めるまで食べない様子から、猫舌という言葉が生まれたのです。
猫舌の人とそうでない人の違いは?
では、猫舌とそうでない人との違いはどこにあるのでしょうか?
猫舌については科学的には解明されておらず、舌の厚さが違うなどの説もあるようですが、人間の舌の組織の厚さや薄さ、そして神経の多さなどには、ほとんど個人差がないことがわかっています。
実は、猫舌の人とそうでない人の違いは、食べたり飲んだりするときの舌の使い方に差があるようなのです。
舌で熱さを敏感に感じる部分は舌先の方に集まっていて、逆に奥の方は熱さにさほど敏感ではないといいます。猫舌の人は、熱いものが舌先に触れてしまうような食べ方や飲み方をしているというのです。
猫舌は男性よりも女性に多いというのも、男性に比べて女性は口をあまり大きく開けずに食べることを考えると納得できますね。
猫舌は遺伝するって本当?
猫舌は遺伝するという話も聞きますが、舌の構造に個人差がないのですから、猫舌が遺伝するということはありません。
小さな子どもは熱いものを食べることができませんが、それは舌先で食べ物に触れることが多いからです。成長する過程で、冷たいものも熱いものも食べるうちに、自然と熱いものの食べ方を覚えていくのです。
ただ親が猫舌の場合、普段から熱いものを積極的に食べる機会が少なく、子どもが成長過程で熱いものを食べるときの舌の使い方を自然に身につけることがないため、親が猫舌である場合は子どもも猫舌であることが多いと考えられています。
猫舌を克服する方法。
こんな食べ方をしてみよう。
猫舌とはいっても、温かいものは冷める前の温かいうちに食べたいものですね。
熱さを感じる部分は舌先にあるのですから、熱いものを口に入れるときにそれが舌先に触らないように口に入れてみましょう。舌の先を下の歯茎の裏側につけて、直接熱いものに触れないようにすればいいのです。
飲み物を飲むときには、ずずっと少しすするようにして空気と一緒に口に入れると、温度を少し下げることができます。
また、スープなどはスプーンで口の少し奥の方に入れるようにするといいでしょう。
普段は食事の時に舌の使い方を意識することはほとんどなく、食べるときの舌の使い方を変えるというのは簡単なことではないかもしれませんが、猫舌の人は熱いものを食べるとき、ちょっと意識してみるといいでしょう。
それでもどうしても熱いという人は、生卵や大根おろしなど熱さを少し和らげてくれるものと一緒に食べるというのも一つの方法です。