ストレスで動悸が!ストレスを感じると体はこうなる
ストレスで動悸がすることがあります。
走ったり階段を登ったり、運動した時ならともかく、体を特に動かしたわけでもないのに動悸がする…。
そんな時、体にどんな反応が起きているのでしょうか?
ストレスに負けないために私たちにできることも合わせて紹介していきます。
だんだん会社が近づいてくると、ストレスで動悸がするようになってしまった・・・そんな症状に悩んでいませんか?
動悸の3タイプ
ストレスで動悸がすることがあります。この場合はなかなか検査では異常が見つからないないものです。
また、一口に動悸といってもその症状には個人差があり、胸が一瞬ドキンとしたり、ドキドキドキと早く打ったり、ゆっくり強く打ったり、時には一瞬心臓が止まったように感じる等、その感じ方もいろいろです。
ストレスを感じると起こる体の反応
ストレスを感じている時に、体にはどんな反応が起こるのでしょうか?「ストレスチェック」の項目を見てみると、それが具体的に分かると思います。
手のひらや脇の下に大量の汗が出る、胃が痛くなる、頭痛がおこる、寝つきが悪い、手が震える、急に息苦しくなる・・・どれもストレスからイメージする内容ですね。
そして、動悸を打つこと、これもストレスから起こる体の反応です。動悸は、心臓そのものが病気の場合、心臓以外が病気の場合、そして心因性と3つに分けられます。
心因性の動悸
ストレスを受けると、筋肉がぎゅっと固くなってしまうのを感じたことはありませんか?
その時に、中を通っている血管は細くなり、細い血管に血液を無理に流し込むことになるので、心臓が必死にポンプの役割を果たそうとします。これが動悸です。
具体的な心因性の病名としては、例えば心臓神経症では、心臓自体には病気はないのに常に心臓に不安感があり、動悸や胸痛などが起こるものや、突然強い不安感に襲われるパニック障害があります。
そのような心の病が原因の場合には、心療内科や精神科の受診が必要です。
自律神経を整える
このようなストレスで起こる動悸は、自律神経の乱れがもとになっています。交感神経が働きすぎ、副交感神経が働いていないのです。乱れた自律神経を整えるには副交感神経を優位にしていくことが必要になってきます。
しかしながら、ストレスを無くしてしまおうなどとは簡単に言えませんよね。そこで、自律神経を刺激しすぎないような工夫を取り入れて生活してみましょう。
たとえば、コーヒーなどカフェインの多い飲み物やアルコールは控えるようにしましょう。
またストレスから喫煙が止められない方も多いと思いますが、やはりニコチンは自律神経を刺激して脈を速めてしまいます。入浴や睡眠、食生活、呼吸といった普段のちょっとした心がけが自律神経を整えるのです。
ストレスのせいだけにしない
ただ、何でもストレスのせいと思い込んではいけません。
自分でなんとかしようと病気の発見が遅れてしまうこともあります。主に心臓の病気になりますが、特に女性はその他、貧血や甲状腺の病気といった心臓以外が原因の動悸も広く疑い、検査を受けるようにしましょう。
甲状腺の病気では、動悸の他にも汗をかきやすくなったりします。女性ホルモンが変化する更年期障害でも心や体のバランスを崩しやすくなり、動悸やだるさ、イライラや不安感などの症状があります。
また不整脈があると動悸が起こることがあります。
不整脈とは、脈の数やリズムに乱れがあり、原因のあるなしにかかわらず症状が現れます。
心臓の病気の場合の他にも、寝不足など肉体的な過労からくる不整脈や精神的なショックが引き金となって不整脈が起こることがあります。不整脈を感じたら一度受診するようにしてください。
また、血管を拡張する効果のある薬を服用している場合、薬の副作用も疑ってみましょう。
ストレスを溜めすぎない生活を心がけ、安静時にも動悸を感じるといったちょっとした違和感をそのまま放置しないように!