多様化するたばこの世界!煙の出ないたばことはなにか?
煙の出ないたばこの流通により、たばこの世界が分かりにくくなってきています。
わたしたちがたばこと言えばイメージする紙巻たばこの他に、「かぎたばこ」や「かみたばこ」「電子たばこ」という煙のないたばこが世界中にあるのだそうです。
たばこといえば心配な健康へのリスクはどうなっているのでしょうか?
かなり普及してきました
煙の出ないたばこというと、ついに開発された最新式のもののように思っていましたが、じつは昔からたばこには煙を吸う以外にもいろいろ存在していたのだそうです。
たとえば、火をつけずに無煙で嗅いだり、口のなかで噛んだり。そして今、喫煙されない人への配慮が求められる世の中においてニーズがますます高まっているのです。
JTやフィリップモリスなどの会社が新製品を投入してきているけれど、製品的にはテレビなどで話題になりにくいこともあり、あまりよく分かりません。
今回はそんな拡大する煙の出ないたばこについて紹介します。
煙が出ないとはどういうこと?
煙が出ないたばこは「無煙たばこ(スモークレスたばこ)」と呼ばれ、その種類もいくつかあるので説明しますね。
かみたばこは、口の中で噛んだりしゃぶったりするもので、日本ではあまり流通していないそうです。
かぎたばこには二種類あり、「スナッフ」とも呼ばれる粉砕した葉たばこと香料を鼻や口で味わうものと、「スヌース」と呼ばれるスウェーデンで普及している口腔用のもので、ティーバッグのようにされた粉のたばこを唇と歯茎の間に挟むものがあります。
じつは、日本で流通している無煙たばこはJT製品が大半を占めているのが現状です。JTは日本になじみのないかぎたばこを、日本人向けにパイプ状のホルダーにセットするデザインを開発して販売しています。
電子たばことは何か?
電子たばこやVAPE(ヴェープ)などと言われているものは、たばこの葉が使われていません。液体を加熱して蒸気にして吸うものです。
一般的には紙巻きたばこに形状を似せてデザインされていて、バッテリー・カートリッジ・液体を加熱・霧化させる部品で出来ています。
ミントやフルーツなどの味や香りがついているものもあり、なかにはたばこの火に模したライトがあるものも。
日本では2007年頃から流通しだしたと言われていますが、じつは日本で販売する場合、ニコチンを含んでいると許可されていませんが、外国製品にはニコチンを含んでいるものがあります。
それなのに!
それなのに2010年、日本で流通していた電子たばこからニコチンが検出されたものがありました。
そこで、政府は消費者に注意を呼びかけ、2013年には厚生労働省のホームページなどにおいて、無煙たばこは紙巻きたばこと同様に健康影響に関する情報を掲載しています。
都道府県へ監視指導を徹底するように依頼したり、たばこ健康影響評価専門委員会において、評価対象にも加えました。成分分析や、使用実態の調査も進められています。
若者やもっと小さな子どもたちにとって
スヌースには、通常の紙巻きたばこと同様にがんや歯周疾患を引き起こす健康被害のリスクがあり、紙巻きたばこの代替品にはならないと指摘されており、依存性もあります。
国際的にもスヌースを含む無煙たばこは、ヒトに発がん性があるものと分類されています。
また、お菓子のようなパッケージで見分けができない小さな子どもが誤飲する危険性も指摘されています。
宣伝文句をどうみるか?
宣伝文句からでしょうか、従来の紙巻きたばこと比較して安全で、代替品や禁煙を目的としたイメージがあるように感じていましたが、一方で喫煙・禁煙区分における使用の曖昧さや、重複使用によるさらに強く従来のたばこへの依存、さらには未成年が手を出しやすく、従来のたばこの使用を招く結果も指摘されています。
まだ、充分や検証や証明がなされていないことも多く、今後の動向に注目したいところです。
しかしながら、市場は急成長しているので、わたしたちの見る目が試されているような気がします。