長生きできる体型はちょい太めがいいというデータが出ています。ただし、油断は禁物
長生きできる体型はちょい太めがいいというのを聞いたことがありますか?もちろん、太りすぎは、成人病になりやすく、早死にする可能性も高いのは事実ですが、痩せすぎの人は、栄養不足や抵抗力が少ない傾向にあります。ただし、油断は禁物です。やはり血圧や血糖値、コレステロールの値に問題がないことが大前提です。
長生きできる体型はちょい太めがいいのはなぜ?
ちょい太めで長生き?
太りすぎの人は、成人病(生活習慣病)のリスクも多く、早死にする可能性が高いのはよく知られていることですが、逆に過渡のダイエットで痩せた人は、栄養不足や抵抗力が弱く病気になりやすいとも言われています。
そう考えると、統計学的にみたら、ちょい太めの人が最も長生きできるのも納得ではないでしょうか。
19歳~84歳男女146万人のBMI値(体重kg÷身長mの2乗)と死亡率をまとめたデータによると、一番死亡率が低いのは、女BMI23~24、男BMI25~26でした。この値は標準よりやや太めなのです。
ただし、BMI値は肥満度をはかる指数です。実際は同体重でも筋肉量によって差が出てきますので、安心はできません。
ちょい太めがいいもう一つの見方
ちょい太めの人はストレスに強い?
ちょい太めの体型の人が長生きできるかも、というもう一つの見方として、いくつか挙げてみましょう。
まず栄養が十分摂れているということで、必要最低限の健康を維持しているといえますね。食事をきちんと摂ることは、心身ともに健康な証です。
また、このタイプの人たちはストレスに強い場合が多いのです。そして、特に高齢者の場合、病気になる可能性が高いのですが、その病気に打ち克つ抵抗力があります。
そして、無理なダイエットをする必要もないので、ストレスもたまることがありません。なぜか喫煙率も低いというデータがあり、禁煙による食欲減退もないので健康的です。いいことばかりですね。
過度のダイエット?
最近、さまざまなダイエットが流行っていますね。こんな簡単なことでダイエットできるんだ! と思ってしまいますが、実際は大変な努力をして理想の体型に近づいていきます。
頑張って痩せたのはいいけれど、過度のダイエットが、かえって身体を不健康にしている場合もあるのです。ダイエットそのものがストレスになることもあります。
ストレスは、心因性の病気を引き起こすことがあります。そのせいで、食欲が減退します。するとまた痩せます。
あまりに痩せると、体力がなくなり、大病をしたときの回復力がなくなったり、抵抗力が低いので、病気を克服できなくなります。このことからも、あまりに痩せているのはよくないのです。
太りすぎの危険度
成人病予備軍?
太りすぎの人は、もちろん言うまでもありません。成人病予備軍、あるいは、すでに病を発症しているかもしれません。この場合は、適度な運動や食事制限が必要ですね。
また、ストレスから食べ過ぎて太ってしまう人もいるでしょう。その場合は、精神科の診断が必要かもしれません。
いずれにしても、良くないということは、誰でもがご存知ですよね。
ちょい太めだからといって安心しないで!
ちょい太めで安心しているあなた!
ちょい太め体型が長生きとは言うけれど、BMI値もある程度参考にしつつ、血圧や血糖値、コレステロールの値などが正常値であることが条件です。
専門医の先生によると、目安としては、腹囲がヒップより細いことだそうです。たまには、ヒップもメジャーで測ってみてくださいね。
これらの条件がOKならば、無理なダイエットはしないでいいと思います。