まさに現代病!集団生活を送る上で避けられない「嫌われ恐怖症」発症者が増加中!
嫌われ恐怖症とは、人に嫌われたらどうしようと思う恐怖症のことを言います。
この嫌われ恐怖症になりやすいタイプは、周囲に気を配ることができる心やさしい人です。
反対に、自分の意見をはっきり言うタイプの人はなりにくい傾向があります。
集団生活は幼稚園から社会人になっても続きます!
嫌われ恐怖症は、人が集団生活を行うことによって生じる現代の病だと言っても過言ではありません。
田舎に住んでいれば、人間関係はシンプルで濃密なものを築くことができますが、都会に住んでいる限り、ある特定の大多数の人間の中で、帰属して生活を送らなければならないことがほとんどです。
最初の集団生活と言えば、保育園や幼稚園ではないでしょうか。小さなグループの中でも、どうしても自分と性格が合わない人も必ず一人はいます。
そのため、一人に嫌われたため大勢に嫌われてしまうことも、集団生活をするうえで避けることはできない問題でもあるのです。
嫌われ恐怖症は誰もが発症する可能性があります
人に嫌われたくないという思いが強いのが、嫌われ恐怖症の特徴です。
幼稚園に入園するのが4歳からだとし、大学を卒業するまでの間、集団生活を約18年間送ることになります。その後定年退職するまで働き続けると、社会人として集団生活を約38年間送ることになります。なんと56年間もの間、集団生活を送り続けなければならないのです。
その間、誰もが嫌われ恐怖症を発症してしまうリスクがあります。長い集団生活の中で、人はグループにいる人々の特性などを観察し、できれば友好な人間関係を結びたいと誰もが思うのではないでしょうか。
しかし、集団生活に属しているグループの人間すべてが、自分以外の人に好意を抱いているわけではありません。長い集団生活を送っている間にも、人はグループ内でのいじめなどを何度か目にする機会も多いことでしょう。中には、陰湿ないじめなどを実際に目にすることもあるかもしれないし、自分が当事者となることもあるかもしれません。
嫌われ恐怖症は、こうした過去の経験や、実際に起こったことも踏まえて、人になるべく嫌われたくないという思いが強くなってしまった一種の不安症でもあるのです。
気配り上手な方ほど嫌われ恐怖症になりやすい。
人に気を配ることができるやさしい性格の持ち主の方が、嫌われ恐怖症になる可能性が高くなります。日本人の多くが、こうした性格を持っているため、嫌われ恐怖症になってしまう人が年々増えてきているのです。
反対に自分の意見をはっきり言うタイプの人や、自分が苦手だと思う人に面と向かって嫌いだと言えるタイプの方が、現代社会では生きやすいのかもしれません。
嫌われ恐怖症になってしまうと、周囲の視線や言動などが気になってしまい、重度になると、人が話していると自分の悪口を言っているのかと思い込んでしまうこともあります。
こうなると、集団社会の中では生きづらくなり、生活しづらくなってしまうのではないでしょうか。不登校やニートなどの問題も出てくることでしょう。
社会人になるとさらに深刻化することも
学生時代は発症しなかったのにもかかわらず、社会人になってから嫌われ恐怖症を発症することもあります。
職場で働く人々は、社会人であるため、全員が常識人で思いやりがある人々ばかりだと思っていてはいけません。中には、不合理な思いをすることもあるでしょう。
パワハラやモラハラなどが平然と行われ、上司や同僚との関係も陰湿なものであることもあるでしょう。お金を稼ぐ以上は、そうした環境も受け入れなければならず、嫌われ恐怖症に陥ることもあるかもしれません。
自分にとって、職場環境が悪いと思うのであれば、転職することによって問題を好転させることもできます。またしばらくの間、仕事を休職し、気分をリフレッシュすることによって、嫌われ恐怖症から抜け出すこともできるかもしれません。
嫌われてもいいと開き直ることも大切なのです
嫌われ恐怖症から抜け出すには、人に嫌われてもいいと思うことが大切です。
人に嫌われたらどうしようと悩んでいる時間は、実にもったいないことです。自分の得意分野を活かせる夢中になれるものを身につけ、自信を持つことが一番の解決策ではないでしょうか。