女性と男性が理解しあえないのは脳の問題?女性脳と男性脳について
どうしてわからないの!とお互いに思っているかもしれない女性と男性の考え方の違い。これは個人的な性格の問題だけでなく、女性脳と男性脳の差かもしれません。言い争ってもしかたがない?女性脳と男性脳の違いについて調べてみました。
永遠にわかりあえない?
女性と男性の意見の相違は、、、
何を考えているのかわからない、永遠に理解しあえないのでは? とさえ感じる男女の考え方の違い。
「話を聞かない男、地図が読めない女」という書籍が2002年に流行したのを覚えていませんか?
男女の考え方の違いは、社会的影響などで後天的に取得されたものでは? と思われていた時代から、医療機器の発達で脳の中をのぞくことが容易になった現代では、脳の構造そのものの違いによる、という考え方が注目されています。
構造からわかる女性脳と男性脳の違い
人間の脳は、大人になると男性は1500グラム前後、女性は1200グラム前後になりますが、大きさは能力の差に関係ありません。大きいから賢い、とはならないわけですね。
しかし脳としての構造には変わりありませんが、女性脳と男性脳は、部分によって大きさが違い、それによって能力差がでる、と言われています。
最も顕著なのが右脳と左脳をつなぐ脳梁の形と大きさが違うところです。女性の方が男性よりも太いのが一般的です。
脳梁とは、左脳と右脳をつなぐ神経線維の束で、言語や知能といった情報が流れる箇所です。左脳は思考や論理をつかさどり、言語などを認識します。
これに対し右脳は、視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚等のいわゆる感覚的なことを認識します。
女性の方が太いということは、左右の脳神経の結合が強いので、これら二つの情報、つまり右脳と左脳の多くの情報を同時に上手にコントロールすることができます。そのため、女性は複数の物事が同時に進行することが得意なのです。
例えば、電話を耳に挟んだまま料理をする、テレビをみながらアイロンがけをする、自分の準備も子どもの準備も同時に行う、など家事に突出したものから、いくつのも仕事を同時に抱えたり、コールセンターなどで、電話を聞きながらパソコン入力することなども得意ですね。
女性脳は左右に、男性脳は前後に
前述のように女性脳は左右の脳の結びつきが強いのが特徴で、物事を考えるときは、脳全体を使っている、といってもいいかもしれません。
これに対して男性は左脳と右脳をそれぞれ前後に使っている、と言われています。男性は一極集中型で脳を使っているので、論理的に話しているときに感情が入ってくることはなく、きっちり脳の使用している部分が区別されています。
例えば、喧嘩をしても女性はすべての能力を使って考えていますが、男性は、何が問題なのか、だけに集中してしまうので、両者がかみ合わなかったり、わけのわからないうちに女性に言いくるめられしまったり、話の展開の複雑さに男性の方が面倒くさくなってしまうのですね。
脳内ホルモンの違いも
女性脳と男性脳の違いには構造だけでなく、脳内の神経伝達物質の分泌の量も違うと言われています。その中でも幸せホルモンと言われる、セロトニンとオキシトシンの二つに大きな違いがあります。
セロトニンは心身の安定に関わりがあり、心のバランスを整える作用のある伝達物質で、セロトニンが不足すると心のバランスが崩れて、躁鬱状態になりやすくなります。
しかし、このセロトニンはもともと男性よりも女性の方が少なく、心が不安定な状態になりやすいと言われています。逆に恋愛中で恋人と一緒にいるだけでセロトニンの分泌量は増え、心の安定を招きます。
オキシトシン
オキシトシンは子宮収縮作用をもち、分娩のときに作用するホルモンですが、90年代以降、男女差に関係なく生成されていて母性愛・男女の愛情・信頼などに関係していることが分かりました。
女性の方が男性よりも多く、他者との結びつきを強く求めたり、コミュニケーション能力を高めたりする、と言われています。女性がグループを作る傾向が多いのはこのせいかもしれませんね。
このように、女性と男性は脳が違うんだ、と思って関係を築くとコミュニケーションがうまくいくかもしれませんね。