赤ちゃんのO脚は早く治さないと危険?いいえ!多くは正常な発達の範囲内です!
赤ちゃんのO脚は早く治すべき症状や病気ではありません。むしろ、正常な発達です。むしろ、早くから足の位置を正したり、骨格に負荷をかけることは脱臼の原因にもなるので絶対に避けましょう。そもそも骨格は筋肉で支えられているものです。そのため、適切な筋肉の発達でやがて解消されます。
赤ちゃんのO脚、早く治さないとヤバい?
足の形の矯正は早ければ早いほど効果があります。O脚やX脚を放置すると、ますます骨格がゆがんだり、適正な筋肉の発達が阻害される原因になります。
しかし、それは中高生、早くても小学校高学年からの話です。
それまでは一時的にO脚やX脚になることがあっても、適正な運動や動き方の指導で早くに治るものです。そのため、赤ちゃんのときにO脚であることをそれほど気にすることがありません。
むしろ、O脚の赤ちゃんは多く、正常な発達の範囲内であることの方が多いのです。
成長に限ってはあまり早期でなくても大丈夫
早期教育は一定の評価がありますが、なんでもかんでも早い時期に行うことが良いわけではありません。成長や学習は、時に適った時に行うことが最も効果的です。
幼児のO脚を悪化さないために
多くの赤ちゃんがO脚であるからといって、よくない動き、歩き方をさせることでO脚が悪化したり、治りにくいことがあります。
例えば、赤ちゃんを無理に歩かせる、立たせる、大人のスピードに合わせることを強要する、このようなことは適切な筋肉の発達を阻害させ、O脚やX脚の原因になります。
無理に成長を急かすことをしなくても、周囲の大人が歩いたり立ったりする姿をみて、赤ちゃんも自然とその動きを学習し、マネをするようになります。赤ちゃんのペースでの成長をゆっくりと待ってあげましょう。
むしろ、気にしなければいけないのは赤ちゃんの発達よりも、周囲の大人たちの立ち振る舞いです。雑であったり、悪い姿勢を赤ちゃんが見ることで、正しい姿勢を知らないままに成長することになります。
良い見本となるように、大人が過ごしやすい住環境を整えることも大切です。
親の行動は見本になる
子どもに口だけで姿勢を正すこと、部屋を片付けることなどを注意してもなかなか聞いてはくれません。大切なのは、きちんとしている姿を子どもに見せること、一緒に行うことです。
子どもがないときに家事がはかどるからとまとめて終わらせるママはしっかりした働き者かも知れませんが、子どもの教育の観点からはあまりよくないママです。
普段の生活の中で食べるときに姿勢をちょっと正す、使ったらその都度片付ける、という姿を見せることで子どもは学習することができるのです。
幼児のO脚を改善するために
赤ちゃんが順調に成長すれば、徐々にO脚は改善されます。そのためには適切な位置に筋肉がつくことが大切です。
しかし、適切な筋肉量をつけるために特別な運動を行ったりや教室に通う必要はありません。
もっとも効果的なのは食事の時間を使うことです。食事の時間だけでも正しい姿勢で食べるということを意識させるだけで、必要な筋肉は徐々につくようになります。
もちろん、普段の遊びの中でつく筋肉も大切ですが、すべての子どもが運動が好きなわけではありません。また、食事中に正しい姿勢でいることは、消化吸収の面からみても理想的なことです。
成長を気にして食べるものや食べる量に気を取られることも多いですが、食べる姿勢も大切にしたい点です。
赤ちゃんのO脚の心配はまだ先で十分!
このように、赤ちゃんのO脚は発達段階で気にしてあげることが大切ですが、それでもハイハイ以降、つかまり立ちや歩くようになってから気をつけることです。そのため、赤ちゃんのときにのO脚であることを心配することはありません。
ときどき、赤ちゃんの大きく開いた足を閉じさせるようにする親もいますが、股関節脱臼の原因になるのでやめましょう。
赤ちゃんはしっかりと股関節を開いて、ややO脚であるのが普通です。気長に成長を見守ってあげましょう。
正座は足の発達によくない?!
正座をすることで膝の形が悪くなったり、足が短くなるということで正座をさける人が多くなりました。
確かに、正座を全くしない子どもは、日常的に正座する子どもに比べて足の形が良かったり、足が長くなる傾向があるようです。
しかし、正座は集中力がついたり、健康に良いという良い面もあります。