レジンの注意点を知らずに重篤な健康被害を引き起こすレジンアレルギーとは
レジンの注意点について詳しく知ることで、安全に安価なアクセサリーを手に入れる事が出来ます。知らずに無防備な状態で扱うと大変な健康被害に陥る危険性があるのです。気を付けるべき点と健康被害についてご紹介します。
安価でかわいい人気のレジンアクセサリーの落とし穴
レジン(Resin)というのは樹脂のことですが、シリコンと似たような性質を持ち、自作アクセサリーを作るのに便利な材質です。
最初は液体なので色づけも自在で、固まるとかなり硬質となります。プラスチックもレジンの一種といえば容易に想像がつくでしょう。
レジンを使ったアクセサリーが人気となり、今では手軽にキットを購入する事が出来ます。
取説を良く読めば危険を回避する事はできるのですが、あまり詳しく読まずに間違った扱い方をするとアレルギーに苦しむことになるので注意が必要です。
直接触れたことによるアレルギー反応
レジンの注意点は、作業中は必ず手袋をすることです。直接レジンに触れてしまうと皮膚炎を引き起こし、痒みや腫れ、皮がめくれると言った症状が表れます。
アレルギーというのは触れていない体の部位にも症状が出るのが特徴です。そのため、触れていない背中や顔にも症状が現れる事があるのです。
症状が現れるのが使用後数日経ってからということもあり、最初はレジンアレルギーと気づかず、皮膚科を受診した際に問診によって正しい情報を医師に提供できないケースもあります。
レジンアレルギーの危険性
アレルギーというのは様々な形で表れます。最も危険なのがアナフィラキシーショックです。
レジンはアクセサリーだけでなく、歯の治療にも使われることがあります。金属アレルギーの患者や、見た目を重視する際にレジンを使用する事がありますが、呼吸困難を引き起こしたケースは少なくありません。
アナフィラキシーショックを起こし、最悪死に至るケースもあるのです。
UVレジン液と2液の混合は要注意
家庭で使用する洗浄剤など、簡単に手に入るものでも混合させることで有毒ガスを発生し、死に至る危険性があります。
同様にレジンも、UVレジンと2液を混ぜ合わせる事で有毒ガスを発生し、じん肺になる危険性があります。商品によっては取扱い注意の説明がないものもあるため、近年健康被害を訴えるケースが急増しているのです。
危険を知らなければ防ぎようがないため、同様の被害に遭った使用者によるネットでの呼びかけで、漸くレジンの注意点が認知される様になってきました。
多くのメーカーでは使用者の責任において使用する事としているため、使用した結果健康被害を蒙っても自己責任となってしまうのです。
レジンを使用する際の注意点
まず、換気をしっかり行うことが重要です。換気扇を使用したり窓を開けるなどして、締め切った室内での作業は厳禁です。
マスクをすることが望ましく、直接吸い込まないように工夫が必要です。間違って目に入ることが無い様、ゴーグルなどを装着すると良いでしょう。
また、直接触れる事による皮膚炎のアレルギーを予防するために、服装には十分配慮が必要です。手袋は必須で、細かい作業で邪魔になるという理由で素手で扱わない様注意が必要です。
レジンが毒物であるという認識が何より重要です。化学反応により有毒ガスを発生するだけでなく、高熱になる可能性もあり、火傷の危険性もはらんでいます。
子どもの手の届かないところに保管する事は重要です。誤飲した場合は即座に病院で処置が必要です。
危険を理解し慎重に取り扱えば、レジンは恐ろしい物質ではなくなるのです。