風邪だと思っていたのに・・・死に至る怖い病気【心筋炎】

風邪だと思っていたのに・・・死に至る怖い病気【心筋炎】

いつもの風邪と症状が変わらずに、心不全などで最終的に死亡してしまうケースもある「心筋炎」。「心筋炎」は、風邪などに多いウィルスが心臓に入ってしまう怖い病気なのです。いつもの風邪と症状が変わらないため、本人のおろか、医師さえも心筋炎と判断しづらく、最悪は心不全などで死に至ってしまうのです。

心筋炎とはどんな病気?

風邪と同じ症状だからこそ、本人も気付かない

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心筋炎とは、心臓にウィルスが入ってしまい、そのために心不全などの症状を引き起こしてしまう病気です。

多くの場合、そのウィルスはアデノウィルスや風邪と同じウィルスであるため、症状としても、風邪と同じ症状となり、本人も「いつもの風邪だな」を思って発見が遅れてしまうのです。

また、医師も患者から言われる諸症状だけで診察してしまうと、心筋炎の可能性を見出すことがなかなか難しいため、早期発見に至ることが出来ないことが多いのです。

そのため、最終的にウィルスに侵された心臓が心不全などを引き起こしてしまうのです。

風邪の症状と胸の痛みがあるなら「心筋炎」を疑おう

心筋炎の主な症状と言うと、風邪と同様に喉の痛みや咳、発熱などの症状に加えて筋肉痛などを訴えます。また消化器系の疾患のような胃のむかつきなどを訴えます。

そこまでは通常の風邪の諸症状とあまり変わりがないのですが、それに加えて胸が痛い、心臓が痛いなどの症状が加わるのであれば、心筋炎を疑って良いでしょう。

一番怖いのは「劇症型心筋炎」です

心筋炎の中で、最も怖いのが「劇症型心筋炎」と呼ばれるものです。

原因は様々でウィルスや細菌、あるいはアレルギーということもありますし、その原因自体が良く分からないというケースもあります。

ただし、全てにおいてその心筋炎によって、心臓がショック状態となってしまい、心不全を起こしてしまいます。

病院では集中治療室に入り、その劇症型心筋炎を引き起こす原因を究明し、それに対してステロイドや抗生物質などの投薬などを行い、心臓の回復を目指すことになります。

子供にも起こる「心筋炎」

子供でも同様に発熱から始まる「心筋炎」があります。

今までの風邪となんら変わらない症状でありながら、毎日生活を共にしている親が「いつもと違うな」と感じ、さらに胸が痛いと訴えるのであれば、心筋炎を疑って良いかもしれません。

この場合、心電図や心エコーなどで計測することで発見されますので、まずは大きめの病院で受診することで発見できます。

子供の中で多い「川崎病」や「膠原病」などのウィルスが原因であることもあります。小児科の心疾患の中では、なかなか起きにくい病気であるために、発見が遅れてしまうケースがあります。

きちんと治療すれば予後は明るいです

劇症型心筋炎でも、きちんと原因を究明しそれに対して適切な処置をすれば、治らない病気ではありません。

以前は、治らない病気として恐れられていたこともありますが、最近では人工心肺や心臓の機能を補佐するような医療機器の発展で、治療をすることで治る病気となってきました。

きちんと治療し、回復できるようになるためには、出来るだけ早期発見が必要になります。

劇症型心筋炎となってしまうと、一分、一秒を争う状態になりますので、そのためにも早くに受診することが必要です。

いつもの風邪に、倦怠感、嘔吐などに加えて、胸部に痛みを感じるようでしたら、それもあわせて医師に相談することをおすすめします。

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