妊娠に関する言い伝え、これってウソ? ホント?
妊娠に関する言い伝えや迷信がたくさんあります。多くは「赤ちゃんの性別」に関するもので、妊娠中のお腹の出方、つわりの症状、食べ物の好みによって、赤ちゃんの性別が分かるというものです。ここでは、どの言い伝えが本当で、医学的な根拠があるのかについて、詳しく説明したいと思います。
妊娠に関する言い伝えと迷信について
妊娠には、さまざまな言い伝えがあります。
例えば、つわりの最中に食べたものは、そのまま赤ちゃんの好物に直結するという話や、お腹が前に出てくると男の子が生まれるといった話です。
こうした言い伝えは、医学の発達していない時代にできたもので、はっきりとした根拠は示されていません。
ここでは、どのような迷信があり「医学的根拠が見られるのか」調べてみることにします。
【言い伝え1】つわり中の好物は、赤ちゃんも好きになるってホント?
つわり中に好物になった食べ物は、赤ちゃんの好物になるという言い伝えがありますが、医学的な根拠はありません。
つわりが始まると、ニオイのきついものは「体が受け付けなくなる」可能性はありますが、胎盤を通じてお母さんの好みが遺伝することはありません。
また、カフェインを取り過ぎると色黒になるという話や、妊娠中にタコやイカを食べると赤ちゃんが柔らかくなる、という話もすべて迷信です。
アワビを食べると目のキレイな赤ちゃんが生まれる?
アワビを食べると、目のキレイな赤ちゃんが生まれるという言い伝えがあります。確かにアワビにはビタミンAや亜鉛、タウリンなどが豊富に含まれており、個人差はありますがお母さんと赤ちゃんの目に良い食材です。
ただ、食べたからといって、母体や赤ちゃんの目に、直接影響するという訳ではありません。いろいろな栄養をバランス良く、取るようにしましょう。
【言い伝え2】顔つきで、赤ちゃんの性別が分かる
顔つきがきつくなると、男の子が生まれやすいという言い伝えがありますが、迷信です。男性ホルモンが増えると「顔つきが変わる」といったイメージはありますが、はっきりとした医学的根拠はありません。
こうした言い伝えは良く聞きますが、お腹や顔つきの変化で、赤ちゃんの性別が分かることはありません。
【言い伝え3】電磁波の影響で赤ちゃんの性別が変わる
携帯電話やパソコン、テレビ、電子レンジなど「電磁波」を発する物の近くにいると、女の子が生まれやすいとする言い伝えがありますが、医学的な根拠はありません。
コンピューターやパソコンを長時間使う女性は女の子を産む確率が高いという話もあるのですが、はっきりとした統計は出されていません。
【言い伝え4】お腹が前に出てくると、男の子の可能性が高い
お腹が横に出ると女の子で、お腹が前に出ると男の子が生まれるなど諸説ありますが、どれも迷信です。
医学的根拠はないのですが、妊婦さんの間では、良く聞く言い伝えとして知られています。
【言い伝え5】目を使いすぎると、視力が悪くなる
この言い伝えは、本当です。出産後は、母乳で栄養を取られる上、赤ちゃんのお世話などで睡眠不足になりがちです。この時期に目を酷使すると、視力が一時的に悪化するので注意しましょう。
産後の時期は、パソコンやスマートフォンで目が疲れないようにしましょう。また、暗い場所で本を読んだり、新聞を読むのも控えるようにしてください。
陣痛を呼ぶジンクスって、何?
焼き肉を食べると、陣痛が早まるという言い伝えがあります。これは「スタミナを付けると、陣痛のサイクルが早まる」というイメージから生まれた、迷信に過ぎません。
同じく、オロナミンCを飲むと陣痛のタイミングを早めることができるという言い伝えがありますが、これも医学的根拠はありません。
いかがでしたか? 妊娠・出産にまつわる言い伝えには、赤ちゃんの性別、色の好みなど、さまざまなものがありました。ただ、言い伝えのほとんどは迷信が多いようです。
現代は、医学が発達しています。気になることがあれば、迷信や言い伝えを鵜呑みにせず、かかりつけの医師や産婦人科の先生に相談するようにしましょう。