「1日に2リットル以上」は古い!最新・正しい水ダイエットの方法
水を飲むことは人間の身体を維持するために、健康を保つために、また美容のために必要です。そこで見直されているのが水ダイエットですが、正しい水ダイエットの方法は意外と知られていません。「水を沢山飲む」のはもう古い、科学的根拠に基づいた水ダイエットの理論と方法をご紹介します。
モデルは1日に水を2リットル以上飲む!?
水ダイエットをご存知ですか? 水を飲むだけで健康に、スリムになるダイエットです。
「知ってる、知ってる!スリムなモデルは1日に2リットル以上の水を飲んでいるんでしょ?水をたくさん飲めば痩せるんでしょ。」
それは10年前くらいに流行った水ダイエットの方法です。現在の医学では水をたくさん飲めば飲むほど良いという考え方は古いとされています。それどころか、水の飲みすぎは危険ですらあるのです。
最新の正しい水ダイエットの理論と方法をご紹介します。
健康に必要な水分摂取量
まず、どのくらいの水を摂らなくてはならないのか計算してみましょう。
人間の健康を維持するために必要な水の量は、体重×30~35mlです。体重50kgの女性の場合、1650mlとなります。
ここから食事で摂っている水分を除いた量が、飲みたい水の量です。ただし、暑い日や運動量の多い日はもっと水が必要になります。
一日に飲みたい水の量は個人差や天候の差、運動量の差によりますが、だいたい1.5リットルから2リットルくらいです。1日におしっこにいく回数が6回~8回になるのが、適切に水分を摂っているしるしです。
水の飲みすぎはどうなる?
水を飲みすぎるとどんな弊害があるのでしょうか。まず余分な水分を排出するために、腎臓が余計に働くことになります。
また、ダイエットのためにいつも過剰に水を飲んでいると、水中毒になる危険性もあります。水中毒を起こすと細胞が水で膨らみ、低ナトリウム血症を起こすことがあります。
水の飲まなすぎは?
水を飲む量が不足すると、熱中症や脳梗塞、心筋梗塞の危険性が出てきます。水の飲まなすぎも腎臓に負荷がかかります。
そこまで行かなくても、水が足りないと便秘になりやすくなります。また、体脂肪の燃焼にも水が必要です。
水の飲みすぎも、飲まなすぎもダイエットに悪影響があるのです。
水ダイエットの方法
美容と健康を踏まえた正しい水ダイエットの方法は、多すぎず少なすぎない適切な量の水をこまめに補給することです。
補給する水はジュースやスポーツ飲料ではいけません。アルコールでもいけませんし、ノンカロリーのコーヒーやお茶でもなく、あくまでも水で補給するようにしましょう。
カロリーのある飲み物は太る原因になりますし、コーヒーやお茶はノンカロリーでもカフェインを含んでいるため、利尿作用があり充分な水分補給になりません。アルコールはかえって水分を排出してしまいます。
また、人間の水分の吸収スピードや利尿スピードには限界があります。一度に沢山水を飲まずに、コップ1杯ずつ程度の少量の水をこまめに飲んでください。
水ダイエットの効果
それでは、水ダイエットにはどんな効果があるのでしょうか。
適切な量の水を飲むことで、熱中症や脳血管疾患、心血管疾患、慢性腎臓病などのさまざまな病気のリスクを減らせます。お通じの改善にも役立ちます。乾燥肌やドライアイ、ドライマウスの予防にもなります。
体脂肪を燃焼するためにも水が使われます。食べ過ぎを防ぐ効果もあります。
また、太っている人は知らず知らずのうちに飲み物からカロリーを摂っているという統計結果があります。水を飲むことで、カロリーのある飲み物をいつの間にか減らすことができます。