自分ではなかなか気づかない甘酸っぱい匂いがするダイエット臭とは?
ダイエット臭とは、極端な食事制限をすることによって発生する口臭や体臭のことです。ダイエット臭の原因は、極度な糖質制限のために体内でケトン体が生成されることによって起こります。ダイエット臭にも段階があり、最初は酸化した油の匂い、第二段階はオシッコのような匂い、第三段階は甘酸っぱいケトン臭がします。
ダイエット臭とはどんな匂いなの?
尿から甘酸っぱく酸化した匂いがしたら要注意!
ダイエット臭とは、極端な食事制限を行うことによって、口や身体から甘酸っぱい酸化したような腐ったような匂いが発生してしまうことです。
自分ではなかなか気づくことがなく、人から指摘されてしまうこともあります。
匂いの原因はケトン体でした。
ダイエットで炭水化物が全く身体の中に入らなくなってしまうと、生命を維持するためのエネルギーが不足してしまいます。
すると身体は蓄えた脂肪を燃焼させていきます。この脂肪を燃焼させた時に発生するのがケトン体なのです。
ケトン体が出るまでには匂いにも段階があります。人に指摘されるほどになると、ダイエットによる身体の栄養不足もかなり深刻なものになります。
ダイエット臭にも段階がありました
最初は酸化した油の匂いが!
最初の段階では、口臭が酷くなります。空腹状態が続くため唾液の量も減り、口の中が乾いていくため細菌も増え、酸味のある悪臭が漂います。
またダイエットをしていて炭水化物が補給されないため、脂肪をうまく燃焼することができません。すると血液の中では脂肪酸が増加していくので、体臭が酸化した油のような匂いが漂い始めるのです。
身体からオシッコの匂いが!
第二段階では、食事制限が続くと血液の流れも悪くなっていきます。すると血液中の酸素量が急激に減るため、身体が酸素不足になっていきます。
酸素不足になると、身体中の細胞から乳酸やアンモニアが作られて行きます。血液中にも乳酸やアンモニアが溢れ出し、全身を巡っていきます。
そのため、口臭も体臭もオシッコのような匂いが漂い始めるのです。
ケトン臭がすると深刻に!
最終段階では、甘酸っぱく腐ったようなケトン臭が漂い始めます。
ケトン臭は、体内で糖が不足するために、糖の代用としてケトン体を肝臓が作り始めることによって発生する匂いです。
肝臓で作りだされたケトン体は、血液中に流れていきます。ここまで来ると、周囲にはっきりとわかる口臭や体臭となって漂い始めます。
ダイエット臭を防ぐためには
身体にやさしいダイエットをすることが一番です
ダイエット臭を防ぐためには極端な食事制限を行わず、身体にやさしいダイエットを行うことです。
短期間に体重をたくさん落とすことは、身体にとっても相当な負担がかかります。一か月で1キロから2キロぐらいの減量が、身体にやさしいダイエットのペースでしょう。
糖質も脂肪を燃焼させるために必要です
痩せるためには、ご飯やパンなどの糖質を制限しないといけないのでは? と思われがちですが、糖質も痩せるためには必要不可欠な栄養素でもあります。
糖質はたくさん摂りすぎてしまうと、身体の中で脂肪に変わります。しかし身体を動かすためのエネルギーとなるため、身体に必要な量は最低限、毎日摂取し続けなければなりません。
糖質があるおかげで、身体を動かすためのエネルギー源となり、基礎代謝率を向上させてくれる筋肉を作り出すための元にもなってくれるのです。
糖質が極端に不足すると、ダイエット臭が漂うだけではなく、エネルギーが不足してしまうため、身体に様々な弊害も出てきます。ホルモンのバランスも崩れるため、女性にとって必要な月経も止まってしまう場合もあります。
糖質は摂りすぎると脂肪に変わるため摂りすぎもいけませんが、適量を毎日しっかり取れば、ダイエットの味方にもなってくれる大切な栄養素でもあるのです。