正しい傷あとのケア方法 傷あとを残さずにきれいにするためには?
傷ができたときの処置をしっかりとしておかなければ、後から傷あとが痒くなってしまったり、傷あとが深く残ってしまい目立つことになりかねません。また、傷あとは、どのような原因かによってケア方法が異なります。正しい傷あとのケア方法と傷の応急処置について勉強しましょう。
傷あとのケア間違っていませんか?
傷あとのケアは、どのような理由で傷ができてしまったかによって対処法が異なります。種類別に傷あとのケアをご紹介しましょう。
傷あとのケア方法【赤い傷あとのケア】
【赤い傷あとができる原因】
赤色の傷あとができてしまう原因は、出産時の帝王切開や、胸部や腹部の手術を受けた後、ニキビ跡などがあります。
赤い傷あとは、できてから盛り上がることもあり、ケロイドや肥厚性瘢痕となって痒みや痛みを伴うこともあります。
【赤い傷あとのケア方法】
痛みや痒みを伴う赤い傷あとは、掻いてしまうと症状が悪化してしまいます。痛かったり痒かったりする場合は、冷やすことで軽減できます。
冷やしても症状が治まらない場合は、形成外科などで相談をして副腎皮質ホルモンの軟膏やシリコンテープの処方をしてもらいましょう。
傷あとのケア方法【黒い傷あとのケア】
【黒い傷あとができる原因】
黒い傷あとは、擦り傷などの浅い傷が治るまでに時間がかかってしまうことによって起こります。
長く炎症が続くことによって、傷口の周りのメラノサイトが活性化してしまい、メラニン色素を多く作ってしまいます。これによって、傷あとが黒色になってしまいます。傷あとが紫外線にあたることによって黒くなってしまいます。
【黒い傷あとのケア方法】
黒い傷あとをケアするためには、紫外線を浴びないことが大切です。UVクリームを塗ってケアをしましょう。
また、ビタミンCを肌に吸収させるケア方法もあります。ビタミンC誘導体であるAPPSが入った美容クリームを塗って、傷あとの保湿を行います。
他にも、肌にやさしいジェルタイプのピーリングをすることで、黒い色がだんだんと薄くなっていきます。
傷あとのケア方法【白い傷あとのケア】
【白い傷あとができる原因】
白い傷あとは、表皮よりも深い部分まで傷ついてしまうことによって起こります。
深い部分にはメラニン色素が少ないため、傷あとの部分が白くなってしまいます。蚊にさされたあとを何度も掻き毟ってしまうことで傷あとが深くなり、白くなってしまうのです。
【白い傷あとのケア方法】
白い傷あとのケアをする方法は、保湿クリームやシリコンシートなどを使うことです。保湿クリームで傷あとの乾燥を防ぎましょう。
これはOK?NG?傷の応急処置法
傷ができてしまったとき、どのような処置をしていますか? 今まで行っていた応急処置は間違っているかもしれません。
正しい傷の応急処置法についてご紹介しましょう。
傷に対してやってはダメなことは?
傷の応急処置としてやってはいけないことをご紹介します。
【傷の消毒】
イソジンやオキシドールなどを傷口へ直接塗ってはいませんか? 傷に消毒液を塗ってしまうと、傷の治療を遅らせてしまったり、感染症にかかったりしてしまいます。
【傷へのガーゼ】
傷へガーゼをあててしまうと、傷を乾燥させることにつながります。ガーゼを直接あててはいけません。
【傷口へクリームを塗る】
傷口へクリームを塗ってしまうと、皮膚に刺激を与えてしまうためNGです。
正しい傷の応急処置
傷の応急処置法についてご紹介しましょう。
①水道水で傷口を洗い流す
②食品用ラップを傷口の大きさに切る
③ラップに少しワセリンをつけて傷口を覆う
④ラップの上からガーゼをあてて保護する