くすみやクマ、老化の原因!?東洋医学の体質の一つ、瘀血の改善
東洋医学の体質分類の一つ瘀血。現代社会では瘀血体質の女性が増えています。瘀血は血の巡りが悪い体質を指し、婦人科系の不調にも関わりますが、瘀血になるとくすみ、クマ、老化など美容への悪影響も大きいのです。瘀血のチェックポイントと瘀血の改善方法をまとめました。
汚肌の原因は体質?
東洋医学、漢方医学は病気だけではなく、体質の違いに着目して未病のときの体の不調にも対応しています。
東洋医学は民間療法ではありません。中国、日本、韓国で長年研究を重ねてきた伝統医学で、近年では西洋医学の視点からも研究が進んでいます。
病気までは行かないけど調子が悪い…肌荒れやくすみなどの改善にも東洋医学の知識は役立ちます。
東洋医学での体質分類
東洋医学では体質を分類し、それぞれの問題点を解決して中庸を目指します。
東洋医学では体質を構成する要素を「気」「水」「血」に分けています。それぞれに、実証(充実しているがめぐりが悪い状態)と虚証(不足している状態)があります。
血の実証、血のめぐりが悪い体質が今回とり上げる瘀血です。
あなたは瘀血ですか?チェックリスト
あなたのお肌の不調は瘀血によるものなのでしょうか。瘀血には次のような特徴があります。
・顔色が悪く、赤ら顔で唇が赤黒い。
・ニキビ、できものや吹き出物が出やすい
・目の下にクマができやすい
・頭痛や肩こりがある
・生理痛に悩まされ生理量が多くレバーのような血の塊が出る
・便秘気味で便の色は黒め
・舌は紫色で舌の裏の静脈が目立つ
瘀血は特に肌の老化に結びつきやすい体質
血の巡りの悪い瘀血は特に肌荒れや肌のトラブル、老化に結びつきやすい体質です。
健康な肌には血流の良さが欠かせません。血液が運んでくる酸素や栄養素、運んでいく二酸化炭素や老廃物の交換が健康で若い肌を保っているからです。
美容のためには一日も早く瘀血の改善を図らなくてはなりません。
瘀血の改善で肌の老化を防ごう
瘀血を改善する食生活
瘀血の改善には血の巡りをよくすることが一番です。
まず、水分の摂取量は足りていますか。1日に1.5リットル程度の良質な水を飲みましょう。また、食べすぎは瘀血の原因となります。腹八分目の量をゆっくりとよく噛んで味わってください。
塩分、脂肪分、糖分の摂りすぎを防ぎましょう。瘀血を防ぐには野菜、海藻、果物をたっぷり摂ってください。
瘀血を改善する生活習慣
瘀血の改善には適度な運動が欠かせません。かといって、疲労や過労も瘀血の原因となります。血行を促進するストレッチや体操、またはゆったりとした有酸素運動などが瘀血の改善に向いています。
運動が苦手な方やどうしてもできない方には入浴やサウナ、マッサージなどもお勧めです。タバコやカフェインの摂りすぎも控えてください。
瘀血を改善する心のあり方
精神が凝り固まっていることも血の巡りを悪くする原因の一つです。瘀血の人はイライラして怒りっぽくせっかちです。瘀血によってこのような精神症状が出ているのですが、こういった精神状態が更に瘀血を悪化させる悪循環を生み出します。
ゆったりと構え、相手の嫌なところばかり見ず、慌てない、怒らないことが瘀血の改善にも役立ちます。
瘀血を改善するツボ
血の巡りの悪い瘀血には、ツボ刺激やマッサージも効果的です。鍼灸院などで施術してもらうのがいいのですが、ここではご家庭でできるツボ圧しを紹介します。
「血海」とは、膝の上にあるツボでズバリ、血の流れを改善する効果があります。場所は膝のお皿の内側上部の角から指3本分上がったところです。両手を重ねて親指でしっかり3秒押します。