後頭部の汗対策は更年期障害予防から、4つのポイント
後頭部の汗対策は更年期障害の予防からやってみると良いでしょう。30代後半や40代になってから後頭部の汗がひどくなった方は、女性ホルモンの変化による影響が考えられます。一時的なものとはいってもひどくなる人もいますから、きちんと対策しましょう。
後頭部の汗の原因とは?
後頭部の汗対策の前に、まずなぜ頭部のみに汗をかきやすくなるのが知っておくようにしましょう。
後頭部や頭部の汗を抱えている人の年齢は、40代前後からが多いといわれています。年齢からもわかるように女性ホルモンのバランスが変化し、若い頃とは汗の出る箇所が変わってきます。
人によっては汗が酷くスタイリングが乱れたり、寝汗で枕がびっしょりとなる場合もあります。
直接的な原因は更年期障害ですから、ホルモンバランスを整える対策をしたり、汗が気にならない方法を実践していくようにしましょう。
更年期障害とは?
女性は生涯のなかで女性ホルモンのバランスが大きく変化します。
特に40歳くらいから卵巣から分泌されるエストロゲンが減少するため、様々な不調を感じてしまいます。頭のほてり、のぼせ、冷え、イライラなど体や心にも影響を及ぼします。
ホルモンが乱れるため自律神経のバランスも悪くなり、汗が部分的に発生するわけなのです。
40代以降の女性がやりたい汗対策
では具体的に更年期障害により後頭部の汗が酷い人の対策方法を紹介していきましょう。
女性ホルモンのバランスを整えながら、同時に汗が気にならない対策も必要となります。
保冷材で冷やす
ホルモンバランスのせいで頭に熱がこもりやすいため、首筋に保冷材を当てると汗が引きやすくなります。
ガーゼタイプのストールに小さな保冷材を入れて首に巻いたり、熱中症対策グッズを活用する方法もあります。
水を含ませると冷たく感じる便利グッズも売られていますから、上手く活用してみてください。
外出先で保冷材が手に入りにくい場合は、ハンカチタオルを水で濡らし、それを首に当てるだけでも気持ちが良くなります。
プラセンタを活用する
日本では更年期障害の治療薬として、プラセンタ注射が認可されています。
プラセンタとは哺乳類の胎盤から抽出した成分のことで、アミノ酸が豊富でホルモンバランスを整えたり、代謝をよくする効果があるとされています。
更年期障害の症状が酷い場合は病院での治療を検討してみてはどうでしょうか。健康保険が適用されており、皮下注射することで改善効果が期待できます。
臨床データでは約77.4%の有効性となり、非常に効果が高いことがわかっています。この治療は卵巣の働きを高め更年期障害の緩和に良いとされています。
治療に抵抗がある方は、市販のプラセンタサプリやドリンクを活用する方法もあります。
アロマテラピーを利用する
近年ではアロマテラピーが認知症の予防に良いとされ注目が集まっています。植物が持つ香りが脳に直接働きかけることができ、自律神経にも良いと考えられているからです。
このアロマテラピーは更年期障害のイライラを解消するのにも役立ちます。ストレスを少しでも緩和することができれば、汗が引きやすくなる可能性もあります。
リラックス効果が高いのはラベンダーなどです。
イソフラボンで予防する
大豆に含まれるイソフラボンは女性ホルモンと似た働きをするといわれています。40歳くらいから徐々にエストロゲンが減少するため、大豆を積極的に摂ることでバランスを整えることに役立ちます。
納豆なら1パック、豆腐なら2分の1丁でも1日に必要なイソフラボンを摂取することができます。
ただし過剰摂取で逆に女性ホルモンのバラスを乱すため、上限は70㎎~75㎎とされています。過剰摂取では月経周期の乱れ、子宮内膜増殖症、卵巣などの影響などが考えられています。
注意したいのはサプリメントによる過剰摂取で、日常生活から摂る大豆食品では食べ過ぎなければそれ程注意する必要はありません。