タラソテラピーの美容効果、海水・海泥・海藻の利用法
タラソテラピーの美容効果には、海水入浴療法によってミネラル成分を肌に浸透させて得られる美肌効果、海泥療法により全身の血行を良くする効果、海藻療法により老廃物を取り除くデトックス効果などが期待できます。
タラソテラピーという海洋療法
タラソテラピーの語源である「タラサ」は、ギリシャ語の「海」。海水には、ミネラルをはじめとする栄養素が含まれていることから、海水・海泥・海藻などを使用した海洋療法が生まれました。
海水の成分が人間の血液やリンパ液と類似しているという理由で、肌のトラブルなどに効果があると言われています。
タラソテラピーから派生したさまざまな海洋療法があります。「バルネオテラピー」という海水入浴療法、「ファンゴテラピー」という海泥療法、「アルゴテラピー」という海藻療法などが代表的なものです。
タラソテラピーを行う場所としては、エステサロンのほかに温泉があります。
海水入浴療法バルネオテラピー
「バルネオテラピー」と呼ばれる海水入浴療法は、ミネラル成分がたっぷり溶け込んだお風呂に入るというものです。
ゆったりとバスタブに15~20分程度つかることでミネラル成分が肌に浸透し、タラソテラピーの美容効果が期待できます。
ただし、バルネオテラピーで使用する入浴剤には気をつけてください。海水には、大量の塩化ナトリウム(塩)が溶け込んでいます。
塩分過剰は肌にとってもよくありませんから、塩化ナトリウムの濃度に配慮した入浴剤を使用しましょう。
海泥療法ファンゴテラピー
「ファンゴテラピー」と呼ばれる海泥療法では、ミネラルの沈殿物を使います。海泥に含まれるミネラルの沈殿物には保湿、温熱作用があることから、身体が温められて血液の流れが良くなります。
また、泥に含まれるアミノ酸には皮膚の組織を再生する作用があるので、美肌づくりにも役立つことでしょう。
海藻療法アルゴテラピー
「アルゴテラピー」と呼ばれる海藻療法は名前のごとく、海藻を使った美容法です。
海藻に含まれている「ヨード」という成分には脂肪を分解する働きがあり、老廃物や毒素を排出させるデトックス効果が期待できます。
エステサロンでは、豊富なミネラルを含む「海藻パック」を利用することでタラソテラピーを行います。
タラソテラピーを行うエステサロン
エステサロンで行われているタラソテラピーは、海藻パックを全身に塗るという方法です。海藻パックには豊富なミネラルが含まれているので肌の新陳代謝、老廃物を取り除くのに役立ち、なめらかな肌になります。
また、発汗を促すタラソテラピーが、エステサロンの「痩身コース」に組み込まれていることもあるようです。
タラソテラピーはエステサロンなどで行われていますが、人工的な施術を行うエステサロンに比べると、温泉の方が天然の海水を利用することができるため、効果的かもしれません。
温泉によるタラソテラピー
日本全国に海水を利用した温泉があります。タラソテラピーが有名になったことから、海水を利用した温泉地が注目されています。また、夏なら海水のプールにも、同様の効果が期待できるでしょう。
温水プールのあるところであれば、冬でもタラソテラピーが楽しめます。ただし、塩化ナトリウムの濃度については含有量が不明なので、つかりすぎると肌が荒れることも考えられます。
また、ヨードが含まれている海藻で、ヨードアレルギーのある人はアレルギー反応が出ることがあります。同じ塩を使っても、肌がスベスベになる人と荒れる人に分かれますから、ご注意ください。