安定期に飛行機って乗ってもいいの?妊婦が搭乗する時に気を付けたいこととは?
妊婦さんは、安定期に飛行機に乗ってもいいのでしょうか?妊婦さんが搭乗する時には、気を付けた方が良いことがいくつかあります。妊婦さんが搭乗する時のリスクやルール、お腹の中の赤ちゃんへの影響についてまとめました。
妊婦さんでも飛行機移動が必要になることってありますよね。
でも妊娠中に飛行機に乗って、母体に問題はないのでしょうか? お腹の赤ちゃんへの影響も気になりますよね。
実は、妊娠中の飛行機移動にはいくつか注意点があります。以下で詳しくご紹介しますので、これから飛行機に乗るかもしれない妊婦さんは参考にしてくださいね。
妊娠中、飛行機に乗ってもいいの?リスクは無いの?
そういえば、飛行機の中ってあまり妊婦さんを見かけませんよね。妊婦さんは飛行機に乗っても大丈夫なのでしょうか?
答えは、もちろん「イエス」です。妊娠していても飛行機に乗って構いません。
里帰り出産で実家が遠方なため、どうしても飛行機じゃないと帰れない人だっていますよね。妊娠しているからといって搭乗を断られることはないので安心してください。
ただし、飛行機に乗る際には、適した時期というものがあります。それが安定期です。安定期に飛行機に乗るのが最もリスクが低く、産科の医師や航空会社も推奨しています。
安定期とは妊娠12週頃から28週頃までなので、可能であれば、この期間に乗ることがオススメです。
では、妊婦さんが飛行機に乗る時には、どのようなリスクがあるのでしょうか?
気圧の変化などがストレスになる
飛行機の高度は、性能や外気温、天候などによって変わるので、機内環境は非常に特殊な状態になっています。
外よりも高い圧がかけられており、気圧については地上より低く設定されているので、気づかないうちに身体へ負担がかかっています。
妊娠前よりデリケートな母体へ影響し、ストレスになる可能性があります。
湿度が低いので、ウイルスが活発化しやすい
機内では空気を加湿することはしていないので終始乾燥した状態が続き、ウイルスが活発化しやすい状況です。フィルターが設置されているため空気中の細菌は除去できていますが、空気の半分は再循環されています。
また、インフルエンザや風疹ウイルスなどの極小さい菌は除去しきれないので、うつる可能性も否定できません。
エコノミー症候群になりやすい
妊婦さんや出産したばかりの人、経口避妊薬を飲んでいる人は血液が固まりやすく、エコノミー症候群になりやすいと言われています。
エコノミー症候群になると肺の血管が詰まって、最悪亡くなってしまうケースもあるので、十分に用心しなければなりません。
機内では母体への影響として少なからずリスクがありますので、飛行機移動が不可欠な人は別として、もし他にも移動手段があるのであれば、なるべくそちらを優先したほうが間違いないかもしれません。
また、胎児への影響についてですが、これは基本的に何も無いと言われています。上空では酸素が薄くなったり、手荷物チェックでX線検査を通ったりしますが、こちらも影響しないと言われています。
飛行機に乗る際の航空会社が設定しているルール
各航空会社では、妊婦さんが搭乗する際には、いくつかルールを設けています。
例えば日本航空では、あと4週間以内に出産予定日を控えている妊婦さんに対し、医師の診断書を必要としています。それも搭乗日より1週間以内に作成されたものとしていますので、それ以前に書いた診断書は無効になってしまいます。
また、搭乗日より7日以内に出産予定の妊婦さんは医師の付き添いが必要で、国際線の搭乗においては14日以内とさらに厳しい規則があります。
これは各会社ごとに異なりますので事前に調べておき、しっかり準備しておかなければならないでしょう。