円形脱毛症に気づいた時はどうすれば!?治療の目安は?髪の毛を失ってしまう!?

円形脱毛症に気づいた時はどうすれば!?治療の目安は?髪の毛を失ってしまう!?

鏡を見て、家族や美容師に指摘されて。円形脱毛症に気がつくとこのまま髪を失ってしまうのではないかと焦ります。円形脱毛症に気づいたら何をすればいいのでしょうか。受診の目安や治療法、民間療法の有効性についてもお伝えします。

円形脱毛症に気づいたら

円形脱毛症の原因はストレスと言われてきたが自己免疫作用の異常らしい

俗に10円ハゲとも言われる円形脱毛症、見える位置にあればすぐに気がつくのですが、後頭部など見えにくい部分にできた場合は、家族や美容師などに指摘されてはじめて気がつくこともあります。

そんな時にどうケアしたら良いのでしょうか。放っておいたらどんどん抜けて丸坊主になってしまうのでしょうか。

円形脱毛症の原因

円形脱毛症の原因はストレスといわれてきましたが、最近の研究では、自己免疫作用の異常だということがわかってきました。自分の免疫で自分の毛根を攻撃してしまうのです。

自己免疫が変調をきたす原因の一つにストレスもありますから、従来のストレス説もあながち間違いではありません。

しかし、別の自己免疫疾患や、アトピーを持っている人は円形脱毛症にもなりやすいということもわかっています。また、血縁に円形脱毛症の方がいれば、あなたも円形脱毛症になる可能性が高いということもいえます。

1つ2つの小さな円形脱毛症は慌てず騒がず

小さい円形脱毛症は慌てず騒がず…ほとんどが1年以内に治ります

円形脱毛症に対してさまざまな民間療法やヘアケア剤が宣伝されています。中には脅すような勧誘をしているところもあります。

しかし、家族に言われて初めて気がつくような円形脱毛症の場合は、慌てて治療や民間療法に飛びつく必要はありません。単発型の小さな円形脱毛症は、ほとんどの場合は何もしなくても1年以内に治ってしまうのです。

髪の毛を失ってしまうのではないかとパニックを起こさず、皮膚科などを受診して様子を見ましょう。円形脱毛症と症状の似た違う病気である可能性もありますから、専門医の診断も大切です。

しかし、円形脱毛症の中でもまれに、なかなか治らなかったり、広範囲や何箇所も抜けて髪を失ってしまうケースもあります。目立つほど髪が抜けたり半年以上治らない場合は、早めに受診してください。

円形脱毛症の治療法

円形脱毛症には医学的根拠に基づいた治療方法があります。円形脱毛症は免疫異常の病気ですから、自己免疫反応を抑えたり、別の免疫反応を刺激して発毛を促します。

小さな円形脱毛症が何ヶ月も治らない場合は、その箇所に免疫を抑えるステロイドの外用薬を塗ったり、人工的にかぶれを起こして発毛を促します。

一度に大量の髪の毛が抜けている進行期には、大量のステロイドを投与したり、内服をする方法もあります。ステロイドには免疫反応を抑制する効果があり、進行が止まる可能性があります。

先ほど小さな円形脱毛症は慌てず、と述べましたが、一度に25%以上の髪の毛がズルズルと抜けてしまう場合は、なるべく早い治療が進行を抑え、その後の髪の毛の回復も良くなります。たくさん抜けている場合は、なるべく早く医療機関を受診しましょう。

多くの髪の毛を失ってしまい、進行期を過ぎて症状が固定した場合は、髪の毛の抜けてしまった部分に紫外線を当てたり、ドライアイスで冷やしたり、かぶれをおこす薬を塗って刺激する方法が有効です。

一見原始的なようですが、70%~90%の脱毛症に有効です。

漢方薬、鍼灸、サプリはどう?

円形脱毛症の治療に漢方薬や鍼灸が効くこともある

ガイドラインにはありませんが、漢方薬や鍼灸、食事療法などで円形脱毛症が改善したという声も聞かれます。

これらには円形脱毛症に有効であるという根拠はありません。また、大変高額なお金を取る業者もいるので飛びつくことはお勧めしません。

しかし、リラクゼーション効果でストレスを発散したり、全身の健康状態を改善することが円形脱毛症にも良い可能性はあります。あくまでも医学的根拠はないことを念頭に入れて、補助的に行うなら悪くはないと思います。

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