調味料の賞味期限は過ぎても使える?体への害があるかとその対処法
調味料の賞味期限はつい過ぎてしまう場合がありますが、それを使っても身体に害はないのか心配になるでしょう。開封前で少し過ぎた程度ならそれほど心配のない物もありますが、開封後の調味料は注意が必要です。ここでは賞味期限の過ぎた調味料が及ぼす体への害と起きてしまった時の対処法を解説します。
賞味期限の意味
賞味期限とは、比較的劣化が遅い食料品を開封せずに包装されたままで決められた方法にて保存した時、安全性や味・風味が落ちないで維持されると製造者が判断した期間のことです。賞味期限は主に加工食品に使われています。
調味料の賞味期限は本当に長い?
調味料の中にはたまに少し使うだけのものもあり、気づけば何年も冷蔵庫の中で眠っていたということも。それでも使ってしまう人は少なくありませんが、意外と使えてしまうものもあるのです。
そのため「調味料の賞味期限は長い、切れても使える」と思いがちですが、時には体調を崩してしまう場合があります。
なので、調味料の賞味期限は未開封時のみ、開封したら早めに使おうと心がけることが必要です。
体に与える害はある?
スーパーなどで市販されている一般的な長期保存のできる調味料であれば、未開封で多少賞味期限が過ぎていてもひどく体調を崩すことはあまりないでしょう。
しかし開封したままで長く放置したものを使う時は注意が必要です。いったん開封してしまうともう賞味期限はあてにできず、たとえば味噌や醤油を冷蔵庫で保存したとしても風味はだんだん落ちていき、空気が入ったことで雑菌が繁殖する可能性もあります。
冷蔵庫に入れておけば安心と思いがちですが、扉の開閉で温度変化があり中に入っている物の量でも温度にムラができることがあるため、安全に使うには賞味期限にこだわらず早めにしましょう。
もし体調を崩したら?
賞味期限切れの調味料を使ったことが体調を崩した原因と思われる場合、早めに病院を受診しましょう。腹痛や嘔吐、下痢などの症状がひどい、発熱がある場合は食中毒の可能性もあります。
食中毒は食事をして30分ほどした頃症状が出る場合もありますが、1~8日たった頃に症状が出ることも。これは原因となった細菌やウイルスの種類によって発症するまでの時間が違っているからです。
ごく症状が軽く、トイレに行ったら治まった程度であれば様子を見てからの受診を決めようと思われるかもしれません。しかしその場合でも、症状を記録しておくとその後ひどくなった時の受診で医師に説明ができます。
開封後の調味料はどのくらいもつ?
塩や砂糖などの調味料
塩や砂糖のような、長期間保存してもきわめて変質が少ない調味料は賞味期限の設定がなく、表示の義務もありません。塩の場合は、常温で保存する他は特に保存上の注意もないほどです。
しかし塩も砂糖も湿気を吸って固まりやすいので、保存する時は高温多湿を避けるとさらさらした状態が保ちやすくなります。
味噌や醤油など加工調味料
開封して1か月で使い切りたい調味料は、醤油・マヨネーズ・ケチャップ。2か月は、サラダ油・料理酒・とんかつソース。そして3か月は、味噌・ウスターソースです。
サラダなどによく使うドレッシングは、含まれている材料によっても差がありますが、1か月以内に使ってしまうと安心です。
しかしこの期限はあくまで目安で、手作りのものや添加物不使用などもともと賞味期限自体が短く設定してある調味料もあるためごく早めに使い切りましょう。
調味料は少量タイプも売られているので、それぞれの期間で使い切るサイズを購入するのもポイントです。