お風呂上りにかゆいのは乾燥肌のせいかも?温熱蕁麻疹の可能性もあります。
お風呂上りにかゆいのは、乾燥肌の可能性が考えられます。温熱蕁麻疹の可能性も考えられるので、症状が酷い場合は皮膚科で相談しましょう。外用薬や内服薬で症状を改善しましょう。入浴後は保湿剤をつけたり、ぬるめのお湯に入ると症状を抑えることが出来ます。
お風呂上りにかゆいのは一体何故?
お風呂上りにかゆいのは乾燥のせいかも
お風呂上りにかゆいのは肌の表面にある水分が入浴後、蒸発され、肌のもともとあった水分も一緒に蒸発してしまうからです。そのためかゆみを防ぐには、入浴後、身体も保湿するように心がけましょう。
顔の場合だと、入浴後は化粧水や乳液をつけてお手入れされる方も多いのですが、身体の場合、そのままという方も多いかもしれません。身体の皮膚も保湿が必要ですので、ボディクリームで潤いを与えてあげましょう。
また入浴中、ボディソープをたくさんつけて身体を洗うと、肌に必要な油分も一緒に奪い取ってしまうこともあります。
子供は皮膚が薄いのでかゆくなりやすいので注意
子供の場合、大人に比べると皮膚が薄いため、大人よりも入浴後は肌が乾燥しやすくなります。
子供がお風呂に入る時は、少しぬるめのお湯で入れるようにすると肌へ刺激が少なくなり、かゆみを抑えることが出来ます。
温熱蕁麻疹の可能性もあります
温熱蕁麻疹は、寒い所から急に身体が温まることによって蕁麻疹が起こる症状です。特に冬場、温熱蕁麻疹になりやすい傾向がありますので注意しましょう。
温熱蕁麻疹が出てくる仕組みとは?
温熱蕁麻疹は、入浴すると皮膚の温度が急に温まり、それが刺激となります。
皮膚の血管周辺には肥満細胞があり、温かいお湯が刺激となりヒスタミンという化学物質が放出されます。このヒスタミンは神経に働きかけるため、身体全体がかゆくなり、蕁麻疹が身体全体に現れるのです。
お風呂以外にも、湯たんぽやカイロ、運動や温かい飲み物を飲んだだけでも症状が出てくることがあります。
症状が酷い場合は皮膚科へ行きましょう
温熱蕁麻疹は一度なるとなかなか症状が治まらず、改善しないこともあります。そうした場合は、皮膚科を受診しましょう。
皮膚科では内服薬や外用薬を処方してもらうことが出来ますので、薬物療法で症状を改善させていくことも出来ます。
温熱蕁麻疹が入浴後10分経過しても治らない場合
温熱蕁麻疹だと思っていたら、実はアレルギーだったという場合もあります。
温熱蕁麻疹の場合だと、入浴後、体温が下がると蕁麻疹も自然に引いていくのですが、10分経過しても発疹が治まらない場合はアレルギーの可能性がありますので、病院でアレルギーの検査を受けてみましょう。
かゆみがあるときは?
絶対に掻き毟るのは駄目
お風呂上りにかゆいと掻きたくなる気持ちは解りますが、掻いてしまうと肌を傷つける原因となるので、我慢しましょう。かゆみを抑えるには、とにかく冷やすことが大切です。
入浴後は肌の温度が38度から40度になっていることもあり、かゆみの原因のヒスタミンが放出されやすくなっています。
そこで冷たいタオルを当てて、肌を冷やしていくと、血液中に放出されたヒスタミンが抑えられるため、肌のかゆみがやわらいでいきます。
入浴後はボディケアを必ず行ないましょう
入浴後は全身の水分、皮脂も取り除かれている状態なので、ボディクリームなどで保湿をしましょう。
赤ちゃんや低齢期の子供は肌が乾燥しやすいので、皮膚の表面に薄く伸ばすように保湿剤をつけてあげるとよいでしょう。