世界中で愛される日本食材、セイタンでダイエットに挑戦しよう。
日本食の食材、セイタンをご存知ですか?セイタンはアメリカやヨーロッパなど世界中で、ヘルシーでダイエットに最適な日本食材として知られています。このセイタン、日本では「生麩」と呼ばれるものですが、生麩がなぜセイタンという名になったのか、またセイタンでダイエットする方法について紹介します。
セイタンは日本食材の生麩のこと。
なぜ生麩がセイタンという名になったの?
日本食材のセイタンと聞いて、生麩のこととわかる日本人は多くないのではないでしょうか?
セイタンという名前になじみがないだけでなく、日本ではそれほどポピュラーな食材ではない生麩が、アメリカやヨーロッパを初めとする世界中で、ダイエットに最適な食材として愛されているというから、驚きますね。
ではなぜ、生麩がセイタンと呼ばれるようになったのでしょうか。
それはある日本食研究家が、食事療法と共に生麩を世界に広めたときに、「正しいタンパク質」という言葉から「セイ」と「タン」をとって「セイタン」と名付けたと言われています。
そもそも生麩とは?
生麩というのは、小麦粉と水を混ぜ合わせてデンプンを分離させ、残ったタンパクともち粉から作られているもので、鎌倉時代の末期に精進料理に使われたのが始まりと言われています。
肉を食べることが禁じられていた禅僧にとっては、貴重なタンパク源となっていたのです。
低カロリーで、低コレステロール、さらに低糖質とダイエットに必要な三拍子がそろっている上に、ダイエット中でも植物性タンパク質をしっかりと摂ることができる、理想的な食材であるといえます。
また、モチモチとした食感でやわらかい中にもかみごたえがあるのが特徴です。日本食では、田楽や煮物に使われたり、お刺身として、またお吸い物の具としても用いられることが多く、見た目にも可愛らしいものもあります。
セイタンを使ったレシピ。
イタリアでは20㎏の減量に成功した人も。
ダイエット食として世界中で人気を博しているセイタンですが、イタリアではセイタンをダイエット食にすることで、20㎏の減量に成功したという人もいるほどです。
イタリアでは、セイタンをどのように料理に利用しているのでしょうか?
セイタンを肉代わりとしたメニューでは、セイタンに小麦粉をまぶしたものを夏野菜のパプリカやズッキーニと一緒に炒めて、塩コショウで味付けした炒め物や、セイタンをやや厚めに切ってパン粉をつけてあげたセイタンのカツレツなどがあります。
また、セイタンの粉をジャガイモ代わりにしたニョッキなども人気のメニューです。
さらに、セイタンを薄く切って、オリーブオイルなどの調味料をかけると、カルパッチョができあがりますし、ピザが食べたいときには、セイタンとヨーグルト、牛乳をミキサーにかけてピザ生地を作り、トマトソースを塗ったら、トッピングのお肉の代わりにもセイタンを使い、焼き上げればセイタンピザが出来上がります。
セイタンは手作りもできる。
セイタンは栄養もしっかり摂ることができる上に、ダイエットにも効果のある日本の食材なのですから、私たちもぜひ普段の食生活に取り入れたいですね。
セイタン、生麩というと、スーパーでは見つけることができなかったり、見つけられても価格が高かったりしますが、実は簡単に手作りすることもできるのです。
材料は「強力粉・白玉粉・水」だけで、可愛らしい形に仕上げたいのであれば、食紅で色を付けたり型抜きで好みの形に作ることもできます。
日本で生まれた食材ですから、是非私たちもセイタンでダイエットに挑戦してみましょう。