高カロリーなのに食べると痩せる!アーモンドでダイエットできる理由
カロリーの高いアーモンドでダイエットができるのはアーモンドに含まれる脂質が良質であるためです。また、アーモンドは脂肪燃焼を助け、コレステロールを低下させます。豊富な栄養素が脳と腸の機能を回復させ、ダイエットを成功に導きます。摂取量は気にしなくてもよく、食べて美味しいと思えれば適量です。
アーモンドでダイエットできる理由
近年、ナッツには良質な脂質や豊富なビタミン、ミネラルを含むことがわかり、健康、美容、ダイエットに効果があるとされ、様々なナッツが紹介されてきました。
その中でも、とくにアーモンドのダイエット効果は高いことで有名です。日本人にも馴染み深いアーモンドですが、含まれる脂質の多さからニキビの原因になったり、肥満の原因になるとも言われてきました。
しかし、アーモンドに含まれる脂質はオレイン酸とリノール酸です。この成分は血液中の悪玉コレステロールを減らす効果、さらに善玉コレステロールを増やす作用があることがわかっています。
そのため、アーモンドは脂質が豊富でもダイエットに向いている食品なのです。
ただし、このようなアーモンドの良質な脂質の摂取のためには、生アーモンドの摂取が望ましいと言われています。
しかし、市販されているアーモンドの多くはオイルコーティングされていたり、素焼きされているものがほとんどです。
このような加工されたアーモンドは風味がよくなったり、短期間での食味の低下を防ぎ、長期間の保存に適しているというメリットはありますが、ダイエットを目的にして食べる際にはあまりおすすめできません。
とくにオイルコーティングされたものは、そのオイルの質によってはアーモンドのコレステロール減少効果を得られにくくなる可能性があります。
アーモンドのカロリーは気にしなくてもいい?
アーモンドで気になるポイントとしては、カロリーがあります。
脂質のカロリーは1グラム9kcalで、炭水化物やたんぱく質の4kcalに比べて倍以上あります。そのため、アーモンドは少量の摂取で多くのカロリーを摂取することになります。
カロリー摂取が多いと、肥満の原因になりそうですが、アーモンドの脂質は脂肪になりにくく、さらにアーモンドの脂質は脂肪を燃焼させる脂質と言われています。
オイルそのものの性質ではクルミやマカダミアナッツの方が優れているという意見もありますが、脂肪の燃焼効果はアーモンドがもっとも安定して、優れていると言われています。
また、アーモンドでダイエットした場合には、リバウンドしにくいという利点もあります。これはアーモンドの豊富なミネラルやビタミンによって、腸内環境の改善や脳の機能の向上によるものと考えられています。
アーモンドは脳と腸の機能正常化をサポート
実は肥満は体よりも脳との関わりが深く、脳が食欲や代謝ホルモンの分泌、脂肪細胞のサイズなどを決めていると言っても過言ではありません。
脳の機能が低下していたり、体に多くの毒素が溜まっていると、脳は体が欲していないのに食べてしまったり、体についた脂肪をエネルギーに変換するホルモン分泌の量を制限することがあります。
このような状態で食事制限によるダイエットを行うと、脳は飢餓モードにはいりやすくなったり、正常な思考や判断ができなくなったりします。
また、脳は腸とのつながりが深く、腸は第二の脳と呼ばれることもあります。脳の機能低下は腸のぜんどう運動だけでなく、腸内細菌の種類や活性を左右するとも言われています。
その結果、脳が栄養不良を感じている状態で腸内の善玉菌に良い食品を摂取しても、十分に活用されないことがあります。
そのため、ダイエットを成功させるためには、まず脳と体の機能を正常にすることが不可欠です。そして、そのために効果的な食品の一つとしてアーモンドが挙げられます。
アーモンドは1日25粒程度で1日に必要なビタミンEが摂取できると言われていますが、脳と代謝の機能を改善するためには、1日100粒程度必要であるという研究結果もあります。
適量は人それぞれです。美味しいと思いながら食べられる量であれば適量です。栄養が充足すると、自然に食べたくなくなります。