食べてダイエット!?食品の利尿作用と効果とは?むくみの解消、代謝アップも?
利尿作用のある食品、飲み物には3パターンあります。それぞれの利尿作用と効果、利尿効果の高い栄養素のある食べ物や飲み物をご紹介します。利尿作用による健康効果や、ダイエットに良いといわれる理由もお伝えします。
利尿作用って?
利尿作用とはおしっこを出すはたらきを促進することです。おしっこをたくさん出すとどんな良いことがあるのでしょうか?
おしっことは腎臓で作られる液体の排泄物です。おしっこをたくさん出すと体の余分な水分や老廃物が体内に出されます。むくみが解消されたり、代謝が活発になる効果があります。
ということは、ダイエットにも良い効果が期待できそうですね。余分な塩分も排出してくれるので、高血圧対策にもなります。
また、おしっこを我慢しすぎることで若い女性の膀胱炎が増えています。おしっこは積極的に出したいものです。
おしっこを出しすぎるのも良くない?
しかし、利尿にこだわりすぎるのもよくありません。あまりにたくさんおしっこを出しすぎると腎臓に負担がかかります。
また、摂取した水分以上におしっこを出すと脱水症状に陥る危険性があるのです。
利尿作用のある食べ物・カリウムが豊富なもの
利尿作用のある栄養素にカリウムが挙げられます。カリウムの多い食品を食べれば、利尿作用と効果が期待できます。
カリウムは利尿作用があるだけではなく、ナトリウムと結びついてナトリウムを排出します。余計な塩分も取ってくれるのですね。
カリウムの成人女性の1日の摂取量の目安は2000mgで、生活習慣病の予防やダイエットのために多く取りたい場合の目安は3500mgです。
カリウムは摂りすぎてもおしっことして排出されてしまうので、通常は摂りすぎで問題になることはありません。しかし、腎臓病や糖尿病の場合はカリウムを摂り過ぎると危険な高カリウム血症になることもあります。
カリウムの多い食品にはまずアボカドが挙げられます。アボカドは1つ食べれば1000mgのカリウムが摂れ、その他の微量栄養素も豊富に含んでいます。
アボカドのほとんどは脂質ですが、コレステロールを下げる不飽和脂肪酸なので太りにくいと言われています。
また、バナナや海藻類、納豆などもカリウムが豊富な食品です。
ほうれん草や豆類もカリウムが多いのですが、カリウムは茹でるとお湯に流れてしまいます。煮汁を使った料理にしたり、茹でる時間を短くするなどの工夫が必要です。
利尿作用のある飲み物・カフェインが豊富なもの
カフェインは眠気覚ましや精神の集中に役立つことで知られていますが、実はカフェインにも強い利尿作用があります。カフェインは腎臓に直接作用しておしっこをたくさん出します。
カフェインの多い飲み物はなんといってもコーヒーです。また、紅茶や緑茶にも多くのカフェインが含まれています。
カフェインの利尿作用はとても高いので、夏場など水代わりにコーヒーをがぶがぶ飲むとかえって脱水になる危険性すらあります。また、コーヒーや紅茶に砂糖やミルクを入れるとその分のカロリーを摂ることになりますので気をつけてください。
利尿作用のある飲み物・アルコール
実はお酒にも利尿作用があります。アルコールはおしっこを抑えるホルモンを抑えることで利尿を促進します。
ただし、アルコールは健康やダイエットのための利尿促進には向きません。カロリーも高いですし、利尿するほどたくさん飲むと酒酔いしてしまいます。
しかし、アルコールに利尿作用があることは頭に入れておきましょう。この利尿作用のために、お酒を飲むとアルコールが濃縮されて悪酔いの原因になったり、脱水を起こすことがあるからです。
お酒を飲むときにノンアルコールのお水などを一緒に摂ると、脱水や悪酔い、二日酔いの予防をすることができるのです。