0歳からの予防接種の種類とスケジュール。同時接種を活用して簡単に
赤ちゃんが産まれた喜びもつかの間、頭が痛くなりそうなのが予防接種の種類とスケジュールです。間隔や接種期間などいろいろ難しいのですが、同時接種に抵抗がなければ同時接種を活用して一度に済ませると簡単です。いくつか定期接種が増えたのでベテランママも油断は禁物です。
予防接種のスケジュールは余裕を持って
赤ちゃんが産まれるとお世話や行事に追われます。そんな中で大変なのが予防接種です。
しかも、毎回予定通りに受けられるとは限りません。赤ちゃんの体調が悪いときに予防接種を受けるのは危険ですし、機嫌が悪い日も避けたほうが良いでしょう。
ですから、予防接種のスケジュールを組むときには余裕を持って、同時接種が受けられる場合は同時接種も活用してください。
ロタウイルスワクチン
まず考えてほしいのはロタウイルスワクチンのことです。
何故かというとロタウイルスワクチンは保護者の裁量で受けることのできる任意接種です。そして、受けられる期間がとても短いのです。
2回接種の場合は生後24週まで、3回接種の場合は生後32週までに接種を完了しなくてはいけません。ですから、赤ちゃんが産まれたらすぐにロタウイルスの予防接種をするかしないかを決めてしまいましょう。
ロタウイルスはありふれた嘔吐下痢症の原因ウイルスですが、重症化すると死亡や後遺症の恐れもあります。
ヒブ・肺炎球菌ワクチン
予防接種の種類とスケジュールを考える上で起点として考えたいのが、ヒブワクチンと肺炎球菌ワクチンです。
これらのワクチンが防ぐのは細菌性髄膜炎です。細菌性髄膜炎になると3人に1人の子供は亡くなり、助かった子供にも重い後遺症が残ることがあります。
標準的な接種期間は生後2ヶ月から開始して3回目を1歳までに終え、1歳以降に追加接種を行うことです。生後2ヶ月で同時接種をするとスケジュールを立てやすくなります。
なお、標準期間を過ぎてしまった場合は接種回数などが変わりますので注意しましょう。
四種混合ワクチン
4種混合ワクチンの内容はジフテリア、百日せき、破傷風、ポリオです。こちらは生後3ヶ月から受けられます。
この中の百日せきは大人が感染源となっているために早めの接種をお勧めします。
ヒブ・肺炎球菌やBCGが個別接種の場合は、BCGと同時接種することも可能です。ヒブ・肺炎球菌を2ヶ月から始めて、2回目のときに同時接種すると忘れにくく接種を逃しにくくなります。
BCGワクチン
予防接種スケジュールを立てる上で悩みの種となりがちなのがBCGです。BCGは結核を予防するワクチンで9つの針があるハンコ型の注射です。
自治体によって集団接種を行っているところと、病院などで個別接種をするようにしているところ、選べるところがあります。集団接種の場合は接種日が決められているので忘れずに行くようにしましょう。
また、生ワクチンなので他のワクチンが4週間打てなくなります。個別接種の場合も、公費で接種できる期間が案外短いので、打ち漏れがないよう気をつけてスケジュールを立ててください。
B型肝炎ワクチン
B型肝炎ワクチンは、平成28年度から定期接種に組み込まれました。 生後2月から生後9月までに、27日以上の間隔をあけて2回接種した後、1回目の注射から139日以上の間隔をおいて3回目を接種します。
1歳以降の予防接種の種類とスケジュール
1歳になるとMR(麻疹・風疹)、おたふくかぜ、水ぼうそうの第1回目のワクチンが始まります。ヒブ・肺炎球菌、4種混合の追加接種も1歳になってから行います。
これらの予防接種が終わると、基本的に3歳からの日本脳炎まで一休みです。