ジェネリック医薬品とは新薬と同じ効能がある薬です。薬代が安くなる!
ジェネリック医薬品とは新薬と同じ効果、効能がある薬です。薬の開発費などが含まれていないため、安く薬を手に入れるというメリットがあります。日本でのジェネリック医薬品の利用者は2009年度ではまだ2割程度です。世界の利用者に比べるとまだまだ低いのが実情です。
ジェネリック医薬品とは
ジェネリック医薬品の定義とは
ジェネリック医薬品とは新薬の特許の期間が終わり、厚生労働省の承認を得て、生産、販売されている薬です。
新薬には薬の価格に開発費が含まれていますが、その開発費分安くなるため、安く薬を手に入れることができるというメリットがあります。
薬の安全面が気になるポイントですが、すでに新薬期間の間に多くの患者さんが実際に使用し、薬の成分や安全性については確認済みです。
日本ではどのくらいの人が使っているの?
日本でもジェネリック医薬品の認知度が高まりつつあります。ではどの程度の人々が、実際にこのジェネリック医薬品を利用しているのでしょうか。
2009年度の日本ジェネリック製薬協会の調査によれば20.3%の方が利用しています。
世界ではジェネリック医薬品の利用者が多く、アメリカでは72%、カナダでは66%、イギリスでは65%、ドイツでは63%、フランスでは44%、イタリアでは36%です。
世界に比べると、日本のジェネリック医薬品の利用者は少ないということになります。
薬の種類によっては新薬の半分以下という場合も
新薬とジェネリック医薬品との間には、何故これほど価格に違いがあるのでしょうか。それは新薬の開発には多額の費用がかかっていることが原因の一つです。
一つの薬を開発するには、膨大な費用がかかります。中には300億以上かかる場合もあります。また薬を研究し始めてから販売するまでに10年から20年ほどの期間も必要になります。
そのため薬の開発費にかかった費用を取り戻す意味で、新薬の価格は上がってしまいます。特許期間が設けられているので、その特許期間中は特許費用も薬に含まれているのです。
ジェネリックの場合は、その特許期間がすでに終わっているため、特許費用がかからず、薬の種類によっては新薬の半値以下で手に入れることが出来るのです。
一部ジェネリックの方が価格が高い場合もあります
ほとんどの薬がジェネリック品の方が安いのですが、一部の薬のみジェネリックの方が高いという場合もあります。
例えば喘息治療で使用されるテオロングという薬は新薬よりも高い価格が付けられています。これは、薬の価格の見直しが何度か行われて、ジェネリック製品のテオロングの方が新薬よりも高くなってしまったという稀な減少です。
新薬のテオドールはジェネリックと同じ時期に開発されたのですが、テオロングよりも遅れて販売されたため、テオロングのジェネリック品になります。そのため喘息の薬を使う時は、価格の安い新薬の方を利用する人が多いのです。
しかしジェネリックの方が高い薬があるのは稀です。ほとんどの場合、ジェネリックの方が安くすみます。価格が高くなる場合には、薬剤師からの説明があります。
利用したい時は医師や薬剤師さんに相談を
ジェネリックを調剤してもらうには
利用したい時は、医師や薬剤師に相談するのが一番です。薬の種類によっては、ジェネリックに変更が出来ない薬もあります。
また大きな薬局では、あらかじめ新薬とジェネリックと、どちらにするか聞いてくれる場合もありますので、ジェネリックを使用したい場合には、自分の意思を伝えるとよいでしょう。