汚いお尻のブツブツを赤ちゃんお尻にしたい…お尻ニキビの治し方
しつこいお尻ニキビの治し方をご説明します。お尻の見苦しいブツブツ、お尻ニキビには本当のニキビと、毛孔性苔癬、できものの3種類があります。それぞれの特徴と治し方が異なります。セルフケアの方法と、思い切って病院を受診する方法をご紹介します。
お尻のブツブツ、これってなあに?
漫画で汚いお尻を表すときに、お尻にブツブツを描きます。「人には言えないけど、実は私にもある」という人もいるのではないでしょうか。
あのブツブツの正体は何なのでしょうか。治せるのでしょうか。
まず、お尻のブツブツの正体は主に3種類です。「毛孔性苔癬」、「お尻ニキビ」、「できもの」です。総称して「お尻ニキビ」といわれることもありますが、3つは別の病気です。
毛孔性苔癬とは
毛穴が硬く盛り上がる病気です。二の腕やお尻、背中にできやすく、皮膚がブツブツ、ザラザラしています。色は肌色から赤、茶色など。
見た目や手触りが悪くなるだけで特に症状はありません。見た目や手触りを気にしないのなら放っておいても問題もありません。
毛孔性苔癬の治し方
毛孔性苔癬の原因は角質が肥大することです。特に悪さをしない代わりに完治させるのも難しいのですが、治療の方法としては肥大した角質を取ることと、保湿です。
毛孔性苔癬があると、これから説明する狭義のお尻ニキビもできやすくなるので改善しておきたいところです。
お尻の皮膚は薄くてデリケート。角質取りといっても、擦ったり、削ったりすることはお勧めできません。角質取りと保湿の両方をこなす、尿素配合の保湿クリームがお勧めです。
尿素はたんぱく質を分解して肥大化した角質を和らげると同時に、強く保湿します。
また、太っている人や座ることの多い人はお尻の毛孔性苔癬になりやすくなります。お尻の皮膚への刺激を避ける意味で、ダイエットや座り方の工夫をしましょう。
お尻ニキビとは
お尻は本当の意味でのニキビもできやすいパーツです。ニキビとは汗腺にアクネ菌が感染して詰まる病気です。
お尻ニキビの治し方
狭い意味での本当のお尻ニキビの治し方は、清潔と保湿です。
生理のときだけお尻ニキビができる人もよくいます。お尻が蒸れないよう、ショーツや生理用品の素材に気をつけましょう。お尻はまめに洗いましょう。
乾燥していたり、毛孔性苔癬があるとお尻ニキビもできやすくなりますので、お尻も忘れずにスキンケアをしてください。
市販のボディケア用品では消炎効果のあるグリチルリチン酸ジカリウム配合のボディウォッシュやローションがお勧めです。
おできや粉瘤
お尻ニキビとよく似た病気に、粉瘤があります。粉瘤は初期はニキビと識別するのは医師でも困難です。
ニキビと違うのは自然に治らないことです。だんだん大きくなったり、中のものを指で押し出したりして一旦治ってもまた再発します。粉瘤は自分では治せず、大きくなったら手術で取る必要があります。
おできもお尻にできやすい病気です。アクネ菌ではなく黄色ブドウ球菌が原因で、腫れて痛みます。治療は抗生物質の服用で、大きい場合は手術をすることもあります。
粉瘤、おできは自分で治すことはできないので、大きなできものや治らないできものがある場合は皮膚科を受診しましょう。
毛孔性苔癬やお尻ニキビも治らないときは病院へ
セルフケアのできる毛孔性苔癬やお尻ニキビも治らないときや困っているときは皮膚科に相談してみてください。
お尻のブツブツは恥ずかしいのでなかなか病院に行けませんが、医師や看護師は見慣れているので嫌がったり嗤ったりはしません。
病院では保険診療の標準的な治療の他に、レーザーやケミカルピーリングなどの自由診療での治し方もあります。