毒親とは、自分は決してならないものだと思っていませんか?

毒親とは、自分は決してならないものだと思っていませんか?

毒親とは、文字通り子どもにとって毒になってしまう親のことですが、自分は子どものことを一番大切だと考えて子育てをしているのだから、毒親ではないと思い込んではいませんか? 子どものことを思うあまりに毒親になっている場合もあるのです。

毒親とは、どんな親だと思いますか?

「毒親」は、ある本から生まれた言葉。

毒親という言葉をご存知でしたか?

この言葉はアメリカの精神学者であるスーザン・フォワードの著書のタイトルである「毒になる親」から生まれたもので、肉体的虐待だけでなく精神的虐待も含め、子どもにとって毒となってしまうような影響を与える親のことを言うものです。

自分は、子どものことを大切に思って、子どもにとって一番いいようにと考えて子育てをしているから毒親ではない、と思った方はいませんか?

親が子どもにとって良かれと考えて、自分の価値観を押し付け子どもを縛ることも、毒親の特徴の一つです。

あなたが子どものためにと思っていることが、本当に子どもも希望していることなのか、自分の価値観を押し付けているだけではないのか、もう一度振り返ってみましょう。

「毒親」は、ある本から生まれた言葉。

こんな言葉を子どもに言ったことはありませんか?

子どもにとって、どんな親であっても親は絶対的な存在ですから、親にとっては特に記憶に残っていないような勢いで言ってしまった言葉でも、子どもにとっては心の傷になってしまうこともあります。

外見や能力などについて、兄弟や友達、あるいは親自身と比較して蔑んだ言葉を投げかけられた子どもは、その言葉を忘れることはないといいます。

また、親が子どものために何かしなければならないことや、我慢したことなどについても、「あなたのためにそうしたのに」「あなたがいなければ、そうできたのに」などと強調されると、子どもは自分の存在が親に負担をかけているのだと思い、自分の存在価値を認めることができなくなってしまいます。

親の価値観を、子どもに押し付ける親。

子どもを蔑むような発言ではなくても、子どもに親の価値観を押し付けることも、子どもにとっては負担になることがあります。

髪形や服装から、進学する学校、就職先、また友人関係や交際相手、結婚相手にまで、親が納得できないものは認めない、という態度は子どもの自由を奪うことです。

ここで一番問題なのは、親は子どものためを思ってやっているということで、全く悪気がないことです。

これは、親が子どもを別人格であるということが理解できておらず、子どもは自分の所有物・作品のように考えているからと考えられます。

親の価値観を、子どもに押し付ける親。

あなたが毒親にならないために。

子どもは自分とは別の人間だと認める。

もし、自分にも毒親になる可能性があると思うのであれば、最初に頭に入れておきたいのは、子どもは自分とは別の人間である、という当たり前のことです。

子どもの人生は、子どもが責任をもって全うするものであり、親が一生の間ずっとサポートできるものではないのです。

可愛い我が子には、小さな失敗もさせたくないと、過剰に手出しをするのはやめましょう。失敗から学ぶことも多くあり、そこから子どもは生きるための力を蓄えていくのです。

子どもの頃から、失敗をしたことのない人が、大人になってから失敗した時には、立ち直れないような精神的な落ち込みを見せることがあると言います。本当に危険なときや、サポートが必要なときに手を貸してあげればよいのです。

また、子どものことは100%知らないと気が済まないという姿勢は、やめましょう。自分の経験からもわかるように、子どもが精神的に成長する段階では、親の知らない子どもの世界があるものです。

ただし、完全に目を離していいというのではなく、ある程度子どもが大きくなったら、少し離れたところから見守るような気持ちでいるといいでしょう。

子どもは自分とは別の人間だと認める。

親も自分の世界を持とう。

子どもが自分の世界を持つように、親が自分の世界を持つことも大切です。

生活の中心に子どもがいて、いつも子どものことばかりを考えているのは、子どもにとっても負担ですし、子どもが親離れをしたくても、親の方で子離れができずに関係がこじれてしまいます。

また、自分の世界を持って、生き生きとしている親の方が、子どもからも魅力的に思えるはずです。

親と子どもというのは、たまたまそういう役割なのであり、お互いに1人の人間同士であると考えて子どもに接するようにしたいものです。

親も自分の世界を持とう。

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