自律神経失調症の時の仕事、どうする?自律神経失調症の原因と治療、改善へ。
自律神経失調症の大きな要因は、ストレスだと言われています。「毎日の仕事をどうしよう?」これは、自律神経失調症を経験した人の多くが悩む問題だと思います。まずは自律神経失調症について知り、改善へ向けて取り組みましょう。
自律神経失調症のときの仕事、どうする?
仕事との付き合い方、悩みます。
自律神経失調症について、正しく知り、付き合い方を見つけていきましょう。自律神経失調症になってしまった時、仕事との付き合い方に悩みますよね。
・症状は軽いけれど、仕事がかなり負担になっている。このままでは、症状が悪化しそうだ。
・治療に専念したいが、仕事があるのでなかなか休養がとれない。
・普段は軽い症状だが、時に重く、起きられない時がある。
こういった悩みは、自律神経失調症のなった方の多くが抱えているものです。
まずは、自律神経失調症について、正しく知りましょう。そして、改善には何が必要なのかみていきましょう。
仕事との付き合い方も、人それぞれ。自分なりの付き合い方が見えてくるはずです。
自律神経失調症とは
自律神経失調症について、知ろう。
自律神経失調症は、ストレスが主な原因となっています。
ストレスなどが原因で、体のあらゆる箇所に不調が現れる病気です。精神的な面にも症状が現れやすいので、「うつ病」と間違われる事があります。
自律神経失調症、うつ病、どちらもストレスが主な原因となって起こる病気ですが、大きな違いがあるのです。
自律神経失調症・・・自律神経のバランスが乱れ症状が現れる病気。
うつ病・・・脳内の神経伝達物質の分泌異常によって症状が現れる病気。
そもそも、自律神経失調症という病名はなく、症状の事を指します。
自律神経失調症の状態が継続すると、あらゆる箇所の機能が低下し、異常が現れます。そして、様々な病気へと移行します。
その一つに、「うつ病」があるのです。うつ病は、自律神経失調症のカテゴリーの中に含まれていますが、異なる病気だという事になります。
自律神経失調症は、病気の前の危険信号だと考えれば、わかりやすいですよね。心も体も疲労しているという証拠です。無理をせずに、ゆっくりと休養をとることが大切です。
どんなに健康で元気な人でも、自律神経のバランスは常に一定ではありません。寝不足になったり、疲れたり、そういう何気ない事でも、微妙にバランスが崩れるのです。一時的な、軽度な自律神経失調症は、誰にでも起こっています。
過度のストレスや疲労は、自律神経のバランスを整える暇もなく、またバランスを崩すことになるのです。
自律神経失調症の症状
様々な症状が現れます。症状は人それぞれなのです。
代表的な症状としては、頭痛・めまい・ふらつき・耳鳴り・食欲不振・胃痛・うつ・下痢・便秘・精神不安などです。
ストレスの原因
ストレスの原因も、人それぞれ。
ストレスがない人は、いません。
自律神経失調症の大きな要因と言われているのが、「ストレス」です。ストレスと言っても、どんな事で感じるのかは、人それぞれです。
・環境の変化
・仕事
・勉強
・人付き合い など
環境の変化は、少なからずストレスを感じるものです。忙しすぎる仕事は、家に帰っても思い出すなど、休息をとれない状態を作る事もあります。息抜きのない勉強は、疲労を重ねていきます。
気の合う人ばかりではないのが世間、人付き合いにもストレスを感じるものです。ストレスのない人は、きっといないでしょう。
ストレスとの付き合い方を考えつつ、ストレスを感じた体や心は休めてあげなければいけません。
自分の体と向き合う時間をもとう。
肩こりや頭痛は、本当に仕事が忙しいからというだけが原因でしょうか?
胃腸の不調は、本当に食事が不規則だからというだけが原因でしょうか?
もしかしたら、自律神経のバランスが崩れているのかもしれません。
仕事を家に持ち帰って夜中までやったり、食事をとる時間をけずったり、体内時計をくるわせるような事はしていませんか?
気になる体の不調がある時は、一度立ち止まって、生活リズムを見直してみましょう。大切な自分の体と向き合う時間が必要です。
治療のポイント
治療には時間がかかります。あせらず、しっかりと改善していきましょう。
ポイント1. 病気を治すのには、時間がかかります。
短期間で完治したいという気持ちは、きっと誰にでもあると思うのですが、その焦りは禁物です。それがかえってストレスになる事もあります。「治療には時間がかかるもの」、この気持ちを持つことが大切です。
ポイント2. ストレス対策と生活習慣の改善が必要です。
自律神経失調症の治療・改善には、ストレス対策と生活習慣の改善が必要です。薬をもらって飲めばすぐに良くなるというものではありません。
もし、すぐに症状が落ち着いたとしても、ストレス対策と生活習慣の改善をしていなければ、再び自律神経のバランスを崩してしまう事になります。自律神経失調症は、再発しやすいものでもあります。
自律神経失調症の継続は、様々な病気を呼び込みます。うつ病もその一つです。あせらずに、しっかりとストレス対策と生活習慣の改善を行いましょう。
ポイント3. 目の前の事にとらわれ過ぎない。
目の前の事にとらわれ過ぎない事も大切です。
目の前の仕事・勉強も大切かもしれませんが、自分の体と心に勝る事はありません。今までの生活スタイルを振り返る機会ととらえてみましょう。
仕事との関わり方・周りの人達との関わり方、生活のリズム、ゆっくりと自分と向き合う、休養の時間ととらえてみましょう。
仕事との付き合い方。長期休暇、休職という選択肢
まずは、一度ゆっくりと休養することが大切な、自律神経失調症。
仕事の事も気になるでしょうが、休養を取ることを第一に考えなければいけません。仕事がストレスの原因になっている場合は、余計にです。
職場にもよりますが、もし可能ならば、長期休暇や休職をするのはどうでしょうか? 実際に仕事が原因となっていた人の場合、しばらく離れただけでもかなり症状が改善されたというケースもあります。
「退職したほうがいいのかも」という考えもありますが、まずは長期休暇や休職をしてみて、そのうえで考えるのはどうでしょうか?
治療には、お金もかかります。「休職」ならば、お給料の何割かが毎月支給されますし、安心です。
回復までの時間には個人差があります。3カ月もせずに改善する人もいれば、何年も改善されず、自律神経失調症と付き合いながら生活している人もいます。
「仕事が気になる」そういう人は、きっと仕事に対して真面目に向き合い、少々の無理をしてきた人なのでしょう。
まずは、一度ゆっくりと休養することが大切です。
身近な人が自律神経失調症になった時の接し方。
身近な誰かが、自律神経失調症になったら、どのような事に気を付けたらよいでしょうか?
・否定するような事は言わない。
精神的にも肉体的にも疲労がたまった状態です。気になる言動があっても、否定してはいけません。
・話を遮らない。
話を遮ると、否定されたような気持になってしまいます。色々しゃべりかけずに、話を聞き、一緒にいる事が、改善につながります。
・無理に外へ連れ出さない
自律神経失調症には、休養が大切です。無理に外へ連れ出すより、束縛しない接し方が大切です。
自室神経失調症になってしまった本人が、一番つらい気持ちを抱えています。家族や周りの人の協力なくして、治療することはできません。受け入れ、治療に協力していきましょう。