日常生活が困難になってしまうあがり症の症状とは?
人前であがるということは誰もが体験することです。しかし極度のあがり症の場合、日常生活が困難になってしまう場合もあります。あがり症の症状にはいろいろなものがあります。人前に出ると赤面したり、声が震えるなどの症状があります。自分の中に何らかの心理的な問題があると症状が出やすくなります。
あがり症の症状に悩む方が増えています
子供時代はみんな天真爛漫でした
あがり症になってしまうのは、社会に出た大人や、学校教育をスタートさせた小学生ぐらいから始まる傾向があります。その逆にあがり症にならないのは幼児期の子供達です。
何故、幼児期の子供達はあがり症にならないのでしょうか?その理由は、人目を気にすることなく自分らしくのびのびと振る舞うことができるからです。
そんな伸び伸びとしていた幼児も、小学校へ通い始めると、大勢の友達の前で、教室で何かを発表したり、意見を述べたりしなければならなくなります。あがり症は人前で何かをしなければならない時に、初めて人の視線を感じ、失敗や人にどう思われているのかと考えた時に発症してしまうのです。
自分が人にどう思われているかどうか考えることは、心の成長の一つなのかもしれません。しかし、あまり気にしてしまうと心の問題となり、あがり症の症状が出てしまうのです。
周囲を気にすることによってあがります
あがり症の症状には、どもりや吃音、震え、赤面、声が出なくなってしまう、心臓がドキドキする、吐き気が出てくるなどの症状があります。
また自分があがっている状態を人にどう見られているかを考えることによって、さらに症状が悪化してしまう場合もあるでしょう。また過去に大勢の人に笑われた経験があると、それがトラウマとなり、その後の人生も引きずってしまうこともあります。
外国人には少ないのも特徴です
あがり症は、日本人に多く外国人には少ない傾向があります。その理由はやはり民族性や性格、文化などが影響しているからでしょう。
日本人の場合、集団生活では人と合わせることや協調性が強く求められてきました。そのため、自分の個性や主張を強調することができず、周囲にどう思われるかを常に考えていかなければなりません。
外国人の場合は、自己主張が強く、自分の意見はしっかりと述べなければならないという教育が、親や周囲の環境、教育の場で求められてきた背景があります。
そのため、周りを気にせずに自分の意見を堂々と述べることができるという国民性もあるため、外国人にはあがり症が少ない傾向があるのです。
実際問題どのように克服していくのか
あがり症は人生で損をする?
あがり症だと、学校や社会で不利な評価を受けたり、活躍の場が狭まってしまうことにもなりかねません。やはりあがり症を克服しなければ、その後の人生、損をすることが多くなってしまうかもしれません。
精神科のカウンセリングで克服する方法も
あがり症を治すためには、まずその原因を探らなければなりません。どんな状態で自分があがってしまうのかをノートなどに書き出して、自分を見つめ直し、解決方法を考えるという方法もあります。
また精神科のカウンセリングなどを受け、専門医に治療してもらう方法もあります。
自分で個性の一つだけ受け止める方法も
人前であがってしまうことを、個性の一つだとして自分で受け止める方法もあります。あがってしまう自分を否定してしまうのではなく、ありのままを受け止めるのです。
あがり症があるからと言って、社会で活躍できないというわけではありません。人前に出て話すことが苦手であれば、得意な人に代わってもらえばよいのです。あがり症でも優秀な人は社会でたくさん活躍しています。
研究者やプログラマーなど専門性を活かした職業に就くのもよいし、実際にあがり症の営業マンも一生懸命に商品の説明を行うことによってお客様に受け入れられ、高い年収をもらっている人もいます。
最終的に自分らしく生きることが最も大切なことでしょう。