ママは知っておくべき「夜驚症」の真実!逆効果の対応に注意して!
夜驚症、一昔前であれば夢見が悪かった、狐や狸に取り憑かれた為と思われていたことですが、実はきちんとした成長の過程で生じる症状の一つです。適切な対応をしてあげましょう。・・・つい騒ぎたててしまいますが、お母さんが対処することで症状は改善します。
夜驚症ってどんな病気なの?
夜驚症の多くは4~12歳いわゆる幼稚園から小学生くらいの間の子供に見られる症状です。深く眠っていた子供が何の理由もな奇声を上げたり泣き叫ぶなどの症状を示します。
中には怯えた表情で布団上に坐り興奮や不安な症状を見せますが、起きているわけではなく半分寝ているような状態。
だいたいの子供は翌朝起きても、昨夜のことを覚えていないことが多い為に、非科学的な理由を疑う親も多く存在します。
夜泣きとの違いは?
夜泣きは生後6~8ヶ月に最も多くその原因は、子供が自分を守ってくれる母親をハッキリと認識する為に、母親と他の人を区別するという認識から始まります。
多くは赤ちゃんが「私を1人にしないで」という不安からはじまるものなので、気長に夜とんとんしてあげたりして赤ちゃんにつきあってあげましょう。
夜驚症の特徴としては以下のことが挙げられます。
・何かに取り憑かれたような興奮状態になる
・布団に入って寝付いたと思ってから1,2時間後に発生する
・4歳くらいから12歳くらいまでの間の子供の多く見られる
どうしたらいいの?
子供の約3%が夜驚症の症状を発症するともいわれています。
その症状がでていることを子供は覚えていないことが多いので、お母さんは騒ぎ立てず、本人に問いただしたりはせずにだまってみてあげることが一番の対策になります。
半分寝ぼけているような状態の子供を無理に起こしたり、翌朝子供を叱ったりするのは逆効果になりますので絶対にやめましょう。
なんらかの原因により発症していることが多く、その原因について話きかせてあげることで症状が改善するとう報告もあります。
例えば「蜘蛛」がこわいと思っている子供がいるとしたら
「蜘蛛よりお父さん(お母さん)の方が強くて、子供のところに蜘蛛がやってきたらすぐにやっつけてあげる」、
「お母さんやお父さんがいなくても、これをおいておけば大丈夫(ゴキブリホイホイを設置)」
など、本人が納得する方法や道具を枕元においてあげるだけでもよい場合もあります。
これはNG
子供は朝起きても昨夜泣き叫んだことを覚えていません。(夜驚症の特徴的な症状)
なので朝起きてから子供を叱ったり朝おきてから話し合いをするなどは、子供にとっては逆効果になり症状を悪化させる原因にもなってしまいますので絶対にやめましょう。
因みに・・・
日本では昔から「かんの虫」という言い方をする場合もあります。昔の日本では、いわゆる拝み屋さんがかんの虫を切ったという話も結構伝わっています。
関連リンク
http://howcollect.jp/article/8606
wikipedia「夜驚症」
3歳から6歳までの子供に多い症状になります。
昔であればなにか非科学的な存在を疑ったり、最近では母親と子供の関係などといわれることがありますが、子供の脳の発達によって起こるともいわれているので、お母さんと子供の関係が原因ということではありません。
ただ何人かに1人はきっかけによって発症するといわれています。