口内炎の水泡はなぜ?口内炎の種類とそれぞれ違う原因について
口内炎の水泡は、健康な人でも1度は経験したことがあるかと思います。そんな口内炎の原因は1つではありません。口内炎にはいくつかの種類があり、その種類によって原因も異なります。種類によっては重大な病気の原因となることもありますので、たかが口内炎と軽く考えずに注意しなければなりません。
口内炎の症状とは?
口内炎の症状と言えば、水泡です。口内炎の水泡は痛みを伴い、特に食事の際にはとても不快に感じます。
せっかくおいしいご飯を食べていても、口内炎の水泡が邪魔をして食事を楽しむことができない…。そんな経験をしたことがある人も多いのではないでしょうか。
また、口内炎の水泡は、症状が悪化すると出血を伴います。このように出血によってより口内の不快感が増しますが、大抵の場合は10日前後で回復するためそれほど心配はいりません。
しかし、中にはなかなか口内炎の水泡が治らないこともあります。このような場合、なんらかの病気のサインとなっている可能性もあるため、放置せずに病院で診察を受けることをお勧めします。
水泡がある時これはダメ×
口内炎の水泡にしみる食べ物と言えば、レモンやオレンジ、グレープフルーツ、梅干しなど酸味が強いものが挙げられます。
また、醤油やソースなどの調味料も使い過ぎると口内炎の痛みを悪化させてしまうため注意しましょう。
口内炎の痛みには、食べ物の温度も関係しています。特に熱いものと冷たいものは口内炎にしみやすくなってしまうため、なるべく常温のものを口にするように心がけましょう。
口内炎の種類別の原因とは?
◆一番多いアフタ性口内炎
口内炎の中でも最も多いと言われているのが、アフタ性口内炎です。
アフタ性口内炎の場合は比較的症状が回復するのが早く、刺激を与えなければ10日ほどで回復します。
アフタ性口内炎の原因としては、不規則な生活習慣や食生活、ストレスなどが挙げられます。しかし、はっきりとした原因は分かっていません。
仕事やプライベートが忙しく、睡眠不足の時に口内炎ができた経験はありませんか? 口内炎は、疲れが溜まっている証拠でもあるのです!
◆刺激によるときはカタル性口内炎
刺激によって口内炎の水泡ができた場合は、カタル性口内炎と呼ばれます。
刺激とは、例えば口内を噛む、入れ歯が口内に接触することなどが挙げられます。刺激によって口内が炎症を起こし、そこに細菌が感染するとカタル性口内炎となってしまいます。
この場合、原因となるものを排除しなければ口内炎の症状が回復しづらくなってしまいます。入れ歯が原因の場合は、歯科で診察を受けるようにしましょう。
◆ウイルスによるウイルス性口内炎
ウイルス性口内炎は、ウイルスや細菌が原因となっています。
原因となる菌には、単純ヘルペスウイルス・カンジタ菌があります。また、性病として知られている梅毒・クラミジア・淋菌なども口内炎の原因菌として挙げられます。
ウイルス性口内炎の場合、薬による治療が効果的です。
◆アレルギー反応によるアレルギー性口内炎
口内炎の種類には、アレルギー性口内炎もあります。アレルギー反応を起こしやすいものに、金属や化学物質、抗生剤などの薬があります。
また、食べ物でもアレルギー性口内炎になることがあります。果物や牛乳、そば、チョコレートなどは特にアレルギー症状が表れやすいと言われています。
◆喫煙によるニコチン性口内炎
喫煙も口内炎の原因となります。喫煙によってできた口内炎は、ニコチン性口内炎と呼ばれています。タバコによる熱刺激やタバコに含まれるニコチンが悪影響を及ぼしていると考えられます。
ニコチン性口内炎は、口腔がんとの因果関係が強いとも言われています。そのため、禁煙の習慣を身に付けることがニコチン性口内炎、口腔がんの予防に繋がると言えるでしょう。