運動の翌日に痛い! 筋肉痛の正しいケア方法
運動の翌日に痛い! 激しい運動などの翌日に筋肉が痛むことがあります。ハイキングやマラソンなどの後にはふくらはぎや太ももが、重いものを長時間持ち歩いた日の翌日は、腕などがよく筋肉痛の起こる部位です。ほぐすようなマッサージは筋肉痛に逆効果であることをご存知でしたか? 原因と正しいケアをご紹介します。
運動の翌日に痛い!筋肉痛の原因は?
激しい運動などの翌日に筋肉が痛むことがあります。ハイキングやマラソンなどの後にはふくらはぎや太ももが、重いものを長時間持ち歩いた日の翌日は前腕などがよく筋肉痛の起こる部位です。
この筋肉痛の原因ですが、主に2つの仮説が立てられています。
一つは筋繊維が炎症を起こしているためという理由、もうひとつは乳酸という疲労物質が毛細血管に溜まるためという理由です。
衝撃の事実!筋肉痛にマッサージは逆効果!?
筋肉痛はとても辛いですね。ひどいと歩くのが困難になったり、腕を挙げるのも厳しくなります。
筋肉痛になった多くの人が意識的に、あるいは無意識にしてしまうのがマッサージです。硬く張り詰めた筋肉を揉みほぐせば筋肉痛が楽になるような気がします。
しかし、多くの場合ほぐすようなマッサージは筋肉痛に逆効果であることをご存知でしたか?
筋肉痛にNGなマッサージ
特に激しい筋肉痛の場合筋繊維が傷ついて炎症を起こしていることが多いものです。それを強く揉みほぐしてしまうことは、傷にさらにダメージを与えていることと同様です。
筋肉痛のときは少なくとも強いマッサージや揉みほぐすようなマッサージは避けましょう。また、痛みが強い場合もマッサージはするべきではありません。
筋肉痛の正しいケア方法
筋肉痛は自然に治ります。筋肉痛の一番のケア方法は、休息です。きちんと食べ、よく眠ることが大切です。
強い炎症を起こしている場合は冷やすと痛みが落ち着きます。逆に慢性痛のような痛みの場合は、温めて血行を良くすると気持ちが良くなります。
筋肉痛にいいマッサージ
筋肉痛にマッサージは厳禁なのでしょうか。温めて血行を促すと気持ちがいい場合は、やり方によってはマッサージも効果的な場合があります。
それでは筋肉痛にいいマッサージを2パターンご紹介します。
皮膚表面を優しくリンパマッサージ
押したり揉んだりせず、温かい手で皮膚の表面を心臓から遠い方向から近い方向へ優しく撫でていきます。オイルをつけるとすべりが良くなり、マッサージも気持ちよくなります。
手全体を使ってマッサージしてみましょう。血行がよくなり筋肉痛の回復を促す効果が期待できます。
皮膚にはリンパ管も存在していて、疲労物質を効率よく流すのを手伝ってくれるかもしれません。
リンパ節をリンパマッサージ
リンパ系とは、血管から余分な物質を取り除いたり、免疫を高めるはたらきをするリンパ液を流す器官です。
リンパマッサージはリンパの循環を良くする効果があります。筋肉痛のときにリンパの循環をお手伝いすることは筋肉痛からの回復に役立つことがあります。
ここでお勧めしたいのがリンパ節のマッサージです。リンパの循環を助けるだけでなく、痛みを起こしている筋肉には触らずにマッサージすることができるからです。
どの部位の筋肉痛でもまずやっておきたいのは鎖骨のくぼみにある大きなリンパ節のマッサージです。
鎖骨のリンパ節はリンパが最後に流れる場所で、ここを圧すだけで全身のリンパの流れが良くなります。指の腹を使って鎖骨のくぼみを5秒ほど圧してください。
次に腕の筋肉痛の場合は脇の下のリンパ節を、脚の筋肉痛の場合はそけい部のリンパ節と膝裏のリンパ節を、4本の指でぐーっと圧し込みます。ぐりぐりと揉みほぐすのも効果的ですが、痛いほどする必要はありません。