生理が短い、出血がダラダラ続く・・・不妊症かもしれない排卵がない原因と治療法
生理は毎月順調に来ていますか?生理期間が短い、出血がダラダラ続く・・こんな症状があったら排卵していないかもしれません。排卵がない原因は生殖機能に問題があります。不妊の原因になりかねませんので、早めの受診がおすすめです。
自分が排卵しているか確認したことありますか?
突然ですが、自分が排卵しているか分かりますか?
「えっ、毎月生理来てるし、排卵してるんじゃないの?」
毎月生理があれば排卵もしていると考える女性は多いかもしれません。しかし、生理が来ているからといって排卵しているとは限らないのです。ちょっと怖いですよね。
毎月のように排卵検査薬を使って確認している人なんていないですし、自分が排卵しているかなんて自覚している人、ほとんどいないのではないでしょうか。
排卵しているかどうかは基礎体温を見て!
排卵しているかどうかは、基礎体温をつけることで分かります。
28日周期の中で、低温期と高温期に分かれ、低温期の最終日に体温が一番下がり、その付近で排卵が行われます。
もしも生理が来ていても、低温期が過ぎた後にもかかわらず体温にあまり差が無く、高温期がなかったら、やはり排卵していない可能性が高いと言えるでしょう。
なぜ排卵しているかどうかが重要なのは、妊娠できるかどうかに関わってくるからです。
排卵とは、卵巣から赤ちゃんを産むための卵子を排出する行いの事なので、これが正常でないと妊娠することができません。
排卵障害は不妊症の大きな原因の一つであり、早急に対応しなければならない症状です。
排卵がない原因とは
①過度なストレスやダイエット
排卵がない原因はいくつか考えられます。
排卵しないとは、ホルモンを分泌していないということなので、分泌を妨害する何らかの良くない働きかけがあると考えられます。
例えば、ストレスや極端なダイエット、激しすぎる運動などがあります。
身体に大きな負担がかかるようなことがあると、脳は生命優先で生殖機能の働きを後回しにしますので、排卵しないことがあります。
冷え性や喫煙も考えられます。血管が委縮して血行不良になるため、子宮や卵巣へ血液が十分に流れず栄養不足や酸素不足などを起こして、生殖機能が正常に機能しなくなります。
②子宮筋腫や子宮内膜症などの病気
病気の可能性も考えられます。例えば、子宮筋腫や子宮内膜症、排卵障害による下垂体のホルモン分泌異常や卵巣・黄体の機能不全などです。
また、排卵障害の合併症として、卵胞がいくつもできてしまう多のう胞性卵巣症候群なども考えられます。
こういった疾患の場合にはすぐに治療が必要ですが、多くのケースで、元をたどれば冷え性に起因しているということも少なくありません。
排卵していない時の治療法と副作用
無排卵の治療には、まずは薬物療法として排卵誘発剤を使用します。
未婚で、当面妊娠する予定のない方であれば、ペンディングして自然に排卵するのを待つ場合もありますが、結婚していて妊娠を望んでいる方に対しては、すぐに投与することがほとんどです。
次には、HMGやFSHの注射をします。フェルティノームPやフォリルモンPといった薬剤が一般的で、クロミフェンやブロモクリプチンといったものと併用して使うことがあります。
生理5日目あたりから一日おきくらいに筋肉注射をしていって、卵胞が2センチくらいまで育ったらHCGを打つという方法です。
上記の方法は無排卵月経や不妊の方によく用いられていますが、副作用もあります。
まずは、複数の卵子が育ちやすくなるので、双子や三つ子など多胎妊娠の可能性が高くなるということです。そうすると母体への負担はもちろん、妊娠中毒症や早産になる危険性もアップします。
また、排卵し過ぎてしまう卵巣過剰刺激症候群を引き起こす可能性もあります。
無排卵の場合には早めに治療することが望ましいですが、こういった副作用があるということも覚えておくと良いでしょう。