インターネット検索だけじゃない!病気の情報を得る方法
病気の情報を得る方法でまず皆さんが思いつくのはインターネットでしょうか? いざという時に役立つ病気の情報を得る方法を知っていますか? 今回は、意外に見落としがちなホームページの信用度や、病院の活用の仕方まで紹介します。
病気の情報を得る方法を知っていれば、いざという時に役立ちます。
こんなに簡単にインターネットで情報を手に入れられる時代なのに、信頼できる情報を集める方法についてはあまり知りません。
医療は日進月歩。病気に向き合うために情報はとても大切になってきます。
どこのホームページで情報を手に入れるか?
インターネットで情報を集める際に気をつけたいことは何でしょう。
病気は個々のケースによって振れ幅がとても大きいものです。こちらではこう言っているのに、こちらは違うということもよくあります。
また、それは誰が作っているサイトでしょうか? 一見、誰が情報を発信しているのか分かり難いこともあります。都合が良いように作られた宣伝かもしれません。
また情報そのものが古い場合もあります。それを自分で見抜くのは至難の業です。
そこで、インターネットで病気の情報を得る際に、このような順序で調べていくのをおすすめします。
闘病されている方の情報を知りたいとき
まず国(厚生労働省など)や地方自治体(保健センター、福祉保健局など)のサイトを調べます。続いて学会や医師会、協会がある病気の場合は、そこに情報がまとまっていることが多いです。
病院のサイトにも、得意としている診療科の病気の情報や病院の取り組みが掲載されていることがあります。
もし、実際に闘病されている方の情報が知りたいという場合には、患者さんやその家族のネットワークである患者の会を調べてみましょう。情報交換の場がセッティングされていたり、体験談や最新の動向が公開されていることもあります。
講座の開催や掲示板の運営をしている患者の会もあります。
餅は餅屋
餅は餅屋と言います。やはり病気のことで一番頼りになるのは病院です。もちろん、専門外や医療設備の違いはあります。
医師だけではなく、看護師、薬剤師、保健師、栄養士、理学療法士、作業療法士など様々な医療従事者をもっと頼ることができます。
病院には患者相談窓口が設置されている場合もあります。例えば全国のがん診療連携拠点病院などには、がん相談支援センターがあることが多いです。
患者さんだけではなくその家族、広く地域住民に対しても病気に関する情報を提供しています。
病院はもっと気軽に相談できる
このような所を活用すれば、専門的な見地から様々な相談に応じてくれます。
さらには専門スタッフ間で連携して、医療・療養・生活・介護・医療費のことなど、様々な面における疑問や不安に対し支援が受けられます。
難病やがんだけでなく、糖尿病など様々な病気に対し、気軽に相談できる環境の整備に努めている病院はたくさんあります。
さらに、院外においても講演会などで積極的な情報発信活動をしている病院もありますので、利用するのも手です。
溢れる情報から身を守る方法
溢れる情報に溺れないためにはどうしたら良いでしょう。情報を集めようとすればするほど、新しい情報がどんどん出てきて収拾がつかなくなってしまうことも多いものです。
まずは「具体的に何を知りたいのかを整理して絞ること」が、的確な情報を手に入れるために必要です。病名だけで漠然と調べると芋づる式に心配が増えてしまうこともあります。
また、インターネットだけに頼って受け身で情報を集めるのは避けましょう。時には知りたい情報を自ら発信する姿勢を持ち合わせることも必要です。